注目選手振り返り 〜ローリー・マキロイ〜 Part1
更新日:2015/12/28 10:44
掲載日:2015/12/28 10:43
シーズンで4勝。この数字は普通の選手であれば大成功と呼べるものだが、26歳にしてすでにメジャー4勝を挙げているローリー・マキロイ(北アイルランド)からすれば、この4勝のなかにメジャー大会が含まれていないことに対する悔しさの方が大きい1年だったかもしれない。
2015年の米ツアー初戦となったザ・ホンダ・クラシックでは、強風や雨に苦しみ予選落ちとなったマキロイ。続くWGC-キャデラック選手権では初日を「73」で終えると、第2ラウンドでは8番で池ポチャ。すると、手に持っていた3番アイアンを豪快に池に投げ捨てた。本人が「フラストレーションが溜まって、感情が高ぶってしまった」と反省したが、翌日にコースのオーナーであるドナルド・トランプ氏の命を受けたダイバーがクラブを救出し、返還したシーンは今年のツアーにおけるハイライトの1つとなった。
結局、この大会を9位タイで終えたマキロイは、アーノルド・パーマー招待で11位タイに入り迎えたメジャー初戦のマスターズ。優勝すればキャリアグランドスラム達成となる大一番だったものの、予選ラウンドを12打差の19位タイと出遅れ。決勝ラウンドは68‐66で回り単独4位でフィニッシュしたが、偉業達成は来年に持ち越しとなった。
それでも、5月のWGC-キャデラック・マッチプレー選手権ではグループマッチを3連勝で突破すると、ベスト16では松山英樹に6アンド5と圧勝。準々決勝ではポール・ケイシー(英)と22ホールに及ぶ死闘を制すると、準決勝でジム・フューリク(米)、決勝でゲーリー・ウッドランド(米)を破り、節目となる米ツアー10勝目を挙げた。