トップ選手たちの松山評 J.デイ「メジャー初制覇の条件揃ってる」
いよいよと迫った今季メジャー最終戦 全米プロゴルフ選手権。前週のWGC-ブリヂストン招待を制した松山英樹には我々日本人だけではなく、世界中から熱視線が注がれている。ここでは公式会見で語られたトップランカーたちのコメントを紹介したい。
現在世界ランキングNo.1のダスティン・ジョンソン(米)は「ここに来ている全員が良い選手。自分より下位の選手は全員を警戒している」とエクスキューズした上で、松山とジョーダン・スピース(米)の名前を出して「ヒデキは素晴らしい選手」と称賛した。
ローリー・マキロイ(北アイルランド)の言葉はさらに具体的だ。ブリヂストン招待最終日のプレーを振り返りながら「ヒデキの日曜日のプレーは素晴らしかった。最終日に『61』が出るとは思わなかった。ものすごく印象的だったよ」と感嘆。「彼はここ数年、特にここ1年半はとても良いプレーをしている。昨年末から今年始めにかけて素晴らしいゴルフをして先週は大きな勝利をつかんだ。好調だしここで戦えるほどの飛距離も出せる。自信をつけてきたので今週も警戒する相手の一人だ」とコメントしている。
“ヒデキ”に対する言葉はこれだけにとどまらない。2015年の全米プロを制したジェイソン・デイ(豪)は松山の練習姿勢を引き合いに出しながら「毎晩ドライビングレンジでボールを打ち、パッティングを練習している。彼はいつも最後まで残っている。言葉の壁があるし彼は多くは語らないが、勝ちたいのは伝わってくる。彼のやっていることと練習している様子、どれだけ注目を浴びているかを見れば、遅かれ早かれ彼がメジャーで勝つ日が来ると分かる」と語り、「今大会のコースは彼にとって完璧と言える。特にボールストライキングが良いからね。パッティングも驚くほど上達した。今週は彼がメジャー初制覇するための条件が揃っている」と初のメジャー制覇に太鼓判を押した。
その他、メジャー4勝の“ビッグ・イージー”アーニー・エルス(南ア)は「僕はヒデキを応援している、何か特別なものを彼から感じるからね。長くて難しいコースだけど、ヒデキは飛距離も出るし、自信でみなぎっている」と語り、最年少キャリアグランドスラムがかかるスピースも警戒すべき相手として松山を挙げている。
1位に予想された米公式のパワーランキング(優勝予想)には「ついに彼の番だ。ショットが安定し更にレベルアップした。日本人初のメジャータイトルホルダーになる準備は整った」との文言がつけられた。多くの注目が集まる中で、松山は日本時間10日午後8時45分(現地時間7時45分)に10番ティーからコースインする。
(写真提供:Getty Images)