首位と5打差のジョーダン・スピース グリーン上で苦戦し「ストレス」
現地時間10日に第1ラウンドが行われた今季メジャー最終戦 全米プロ選手権(ノースカロライナ州クエール・ホローC)。今大会でのキャリアグランドスラム達成を狙うジョーダン・スピース(米)は1オーバー72でラウンドし、33位タイ発進となった。
インスタートの前半をイーブンパーで折り返したスピースは、後半の出だし6ホールで3ボギーと苦しんだ。直後の7番からは連続バーディで取り返して、3バーディ、4ボギーの内容でホールアウトとはなったが、本人としては納得のいく出来ではなかったようだ。
その原因はグリーン上。初日は32パットを要し、ストローク・ゲインド・パッティングはマイナス1.655で全体124位と名手らしからぬ数字を残した。「もし仮にショットが不安定な中でこの数字であれば上出来」と話したスピース。しかし、ショットに関してはフェアウェイキープ率が71.43%、パーオン率は66.67%だったため「チャンスはあったのに決めることができなった。だから、とてもストレスを感じるラウンドだったよ」と、プレーを振り返った。
苦戦した最大の要因は、ロングパットでのスピードコントロール。改装されたバミューダ芝のグリーンはとても速く、多くのホールでカップがスロープ上に切られていたことから、パッティングに苦労したのはスピースだけではなかった。
それでも、同組でプレーした全米王者のブルックス・ケプカ(米)は「今日は彼が普段決めている4〜6メートルのパットを決めることができていなかったが、プレーに問題はない。彼のプレーは印象的だった」と全英王者のプレーを称賛した。
また、首位から5打差につけたスピースも「今日のようなショットが打てれば、もっと低いスコアで回れるはずだ。今日よりもパットが悪くなることはない。ショットの調子を維持できれば、今日よりも悪いスコアになることはないだろう」と、2日目以降の巻き返しに自信を見せた。