1993年生まれのゴールデンボーイ X.シャウフェレを振り返り
24歳のザンダー・シャウフェレ(米)は、ジャスティン・トーマス(米)、ジョーダン・スピース(米)、ダニエル・バーガー(米)らと同じく2011年に高校を卒業し「クラス11」と呼ばれ、アメリカゴルフ界を牽引するプレーヤーの1人。2016-17年シーズンには2勝を挙げてPGA新人王に輝いた。
佐藤信人もゴルフネットワークの「2017総決算!俺たちのPGAツアー」内でシャウフェレを推しており、デビュー戦が国内男子ツアーのISPSハンダグローバルカップ、母親が日本育ちでシャウフェレ本人も日本語が少し話せるなど、日本とのつながりも強い。170センチ台とPGAツアーでは小柄ながら300ヤード以上飛ばす大型新人の1年を振り返る。
2016年10月の開幕戦 セーフウェイ・オープンは60位タイに終わったが、同月末のサンダーソンファームズ選手権で5位タイに入る。しかし、その後は4戦連続予選落ちなど不振な日々が続く。
転機を迎えたのが2017年6月の全米オープンで、通算10アンダー5位タイに入った。そして、7月のザ・グリーンブライアークラシックでツアー初優勝を挙げる。トップと3打差からスタートした最終日に、3アンダー67で通算14アンダーまでスコアを伸ばし、逆転で勝利をつかんだ。
最終ホールのバーディパットがクルリとカップを一周して入った瞬間、素晴らしい笑顔を見せた。「あの場面で、あのパットをして、あの笑顔でいられるのは、良いハートをしている」と佐藤信人もシャウフェレのハートの強さを高く評価している(松山英樹を見た証言〜2016-17プレーオフ編〜)。
全英オープン(20位タイ)、WGC-ブリヂストン招待(13位タイ)と好成績を残し、プレーオフシリーズへ。初戦(17位タイ)、2戦目(53位タイ)、3戦目(20位タイ)と順調に突破し、30選手のみ出場の最終戦 ツアー選手権に挑んだ。
3日目を終えて首位のポール・ケイシー(英)とは2打差の位置にシャウフェレはつけた。ケイシーが伸び悩み、同級生のトーマスが「66」で追い上げてきたが、シャウフェレも「68」でプレーし、またしても逆転優勝を果たした。
シャウフェレは試合後「ここに来れたことは幸運だった。最後の30選手に残れ、ツアーチャンピオンシップでプレーできたことに幸せを感じている。優勝できるなんて本当にラッキーだった」と喜びを露わにしている。
そして11月に来日し、ダンロップフェニックスに出場。ブルックス・ケプカ(米)が大会連覇、松山英樹がホールインワン達成など非常に盛り上がった大会だが、シャウフェレも日本ファンを魅了。上がってみれば2位タイとPGA新人王の力を存分に見せつけた。
2017-18年シーズンに入っても勢いは衰えず、2戦目のCIMBクラシックで3位タイに入った。同級生のスピース、トーマスに続きメジャータイトルを手にする日も近い。2018年のシャウフェレの活躍に注目だ。
(素材提供:ゴルフネットワーク)