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記憶に残る強烈な年間王者&最優秀選手 J.トーマスを振り返り

2017/12/20 16:59
記憶に残る強烈な年間王者&最優秀選手 J.トーマスを振り返り
2016-17年シーズン5勝のJ.トーマス。(写真提供:Getty Images)

 

 ジャスティン・トーマス(米)は、2016年10月のCIMBクラシックで大会連覇を果たしたが、それは2017年の快進撃の序章に過ぎなかった。

 2017年初戦、トーナメント・オブ・チャンピオンズで松山英樹とのデッドヒートを制し優勝すると、翌週のソニーオープン イン ハワイでは大爆発。初日に「59」を記録すると、そのまま突っ走り、通算27アンダーで圧勝。72ホールの最少ストローク記録も更新した。

 その後は6月のザ・メモリアル・トーナメントで4位タイ、全米オープンで9位タイの成績を残す一方、3試合連続を含む6回の予選落ちと好不調の波が激しかったが、8月の全米プロゴルフ選手権で大混戦を制しメジャー初優勝を果たすと一気に加速する。

 フェデックスカップ・ポイントランク2位でプレーオフシリーズに突入すると、第2戦のデルテクノロジーズ チャンピオンシップでシーズン5勝目となる優勝を果たす。第3戦のBMWチャンピオンシップこそ47位タイで終えるも、最終戦のツアー選手権では単独2位に入り、初の年間王者に輝いた。同時に賞金王のタイトルも獲得した。そして10月には2016-17年の最優秀選手にも選ばれ、押しも押されもせぬ2017年の主役となった。

 2015-16シーズンは1勝のみだったトーマスがなぜ5勝も挙げることができたのか? 答えはコースマネージメントにあるようだ。「2017総決算!俺たちのPGAツアー」内で、プロツアーコーチの内藤雄士が語っている。ショートサイド(ピン付近)に打たず、確実にロングサイド(安全なサイド)を狙うことにより、パーオン率を上げることに成功。ロングサイドに乗せると長いパットが残るが、トーマスはもともとパッティングが上手いため全く問題はなかった。アグレッシブに攻めすぎないことでボギー数を減らし、勝利を積み重ねていった。

 24歳にして王者となったトーマス。新シーズンが始まってもその勢いは落ちておらず、10月のザ・CJカップ at ナインブリッジズで早くも2017-18シーズンの1勝目を挙げている。調子を維持してグリーンジャケットを手にすることは出来るだろうか?

(素材提供:ゴルフネットワーク)

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