今季1勝のみと悔しい1年を送った絶対女王 イ・ボミを振り返り
昨年、2年連続賞金女王に輝いたイ・ボミ(韓)だが、今年は納得の1年とはいかなかった。2016年はシーズン5勝をマークするも、2017年は1勝のみ。不調に陥った元賞金女王の1年を振り返る。
シーズン初戦となった3月のダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントでは、初日から上位争いすると、優勝は逃したものの、2打差の3位タイと幸先の良いスタートを切った。しかし、4戦目のアクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKIでは約3年半ぶりの予選落ち。調子が一向に上がらない状態で挑んだ米女子ツアーのメジャー初戦 ANAインスピレーションでは、決勝ラウンドに進出するも66位タイで終わる。
日本に帰国後も、5月のほけんの窓口レディースで今季2度目の予選落ちをしたイ・ボミ。さらに、ディフェンディングチャンピオンとして挑んだ8月の北海道meijiカップでは、2013年以来となるシーズン3度目の予選落ちと不振を極めていった。
すると、2週後のCAT Lediesでようやく今季1勝目を手にする。初日、2日目と首位タイに立つイ・ボミは、最終日に4アンダー69をマークして連覇達成。ツアー通算21勝目を挙げて、このままシーズン終盤に向け、調子を上げていくかに思われた。
しかし、その後も10戦を戦ってトップ10入りはシーズン最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップの1回のみ。さらに、富士通レディースでは、自己ワーストとなるシーズン4回目の予選落ちを喫した。
出場28試合でトップ10は7回のみ、賞金ランキングは23位と昨季賞金女王としては物足りない数字に。また、昨季1位だったリカバー率は今季も4位と好成績を残したが、同じく昨季1位のパーオン率は68.1992%で23位、昨季3位の平均パット数は1.8081で17位と大きく順位を下げてしまった。
実績やルックスはもちろん、丁寧にファン対応するなど、ツアー1、2を争う人気選手のイ・ボミ。今年は悔しい1年になってしまったが、来年の巻き返しに期待したい。
(写真提供:Getty Images)