年齢なんて関係ない ミケルソン、NFLのブレイディが証明
フィル・ミケルソン(米)が5年ぶりの優勝で幕を閉じた世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズのWGC-メキシコ選手権(メキシコ、クラブデゴルフ・チャペルテペック)。
ミケルソンの優勝に驚くのも無理はない。2013年の全英オープンを最後に優勝から遠ざかり、年齢も47歳と復活を果たすのは無理なのではと言われ始めていた。現に今回プレーオフの相手、ジャスティン・トーマス(米)とは23歳も離れていた。
同じような状況に、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)界のトップスターである40歳のトム・ブレイディは毎年直面している。しかし、先月のスーパーボウルに出場し、年齢を感じさせないパフォーマンスでファンやメディアを驚かし続けている。
ミケルソンとブレイディは旧友であり、競技は違えど同じアスリートとして、互いを尊敬しあう仲。ミケルソンはスポーツ科学を重視していたブレイディにヒントを求め、相談することが多々あったらしい。
そこから得たトレーニングをミケルソンはオフシーズンに実践し、ハードワークの成果もあり体形は絞られ、スイングスピードも若手プレーヤーに引けを取らないまでに仕上げていった。
その結果、AT&Tペブルビーチ・プロアマの2位タイを含む3大会連続でのトップ10入りなど、確実にトレーニングの成果が出始めた。そしてWGC-メキシコ選手権でツアー43勝目を挙げたのだった。
このメキシコでの勝利はマスターズに向けて調整していたミケルソンにとって、間違いなく大きな意味を持つことになっただろう。ジャック・ニクラウス(米)が1986年のマスターズを制した時(46歳)よりも1歳年上のミケルソン。グリーンジャケットに再び袖を通す姿を見られるかもしれない。
(写真提供:Getty Images)