P.ミケルソン「タイガーがいたからこそ努力をした」 マスターズ4勝目に挑む
フィル・ミケルソン(米)はタイガー・ウッズ(米)と同じ世代で活躍し続けてきた名選手であるが、ウッズがいなければ、、、との声もあるようだ。
ウッズはこれまでに米79勝(メジャー14勝)、ミケルソンは米43勝(メジャー5勝)と素晴らしい成績を残しているのだが、フレッド・カプルス(米)は、ウッズがいなければミケルソンはもっとメジャーで勝てていたと言う。
だが、ミケルソンにはそのような考え方はないようで、「確かに私がタイガーの陰に隠れている、と捉えることも出来るかもしれないが、彼がいたからこそ努力をして、ここまで数々の勝利を挙げることができたと思っている」とミケルソンはコメント。さらに「彼のような偉大な選手を相手に戦えることに感謝している」と語っていた。
ミケルソンは、「タイガーが復帰して、またゴルフをしているのを見れるのは素晴らしいね。みんながそう感じていると思う」とウッズとプレーするのを待ちわびていたようで、現地時間5日から開幕するマスターズ(ジョージア州、オーガスタ・ナショナルGC)を前にウッズと練習ラウンドを行った。ウッズは2イーグル、ミケルソンも負けじとバーディを量産するなど、観客を沸かせていた。
長年のキャリアで世界ランキング1位になったこともなければ、PGAツアーの最優秀選手賞に輝いたこともないミケルソン。一方でウッズは683週にわたって世界1位に君臨し、同タイトルを11度も獲得している。ただミケルソンほど、ウッズの陰で輝いた選手もまたいない。ミケルソンが得た43の勝利のうち34勝、またメジャー5勝もすべて、ウッズがプロに転向してから獲得しているのだ。
「困難な時期や壁にぶつかることもあったけれど、いつも乗り越えてきた」というミケルソンは果たして、自身4度目のグリーンジャケットを手にし、ウッズの記録に並ぶことができるのか。
(写真提供:Getty Images)