D.レッドベター氏、元教え子のリディア・コについてブログ更新
米国時間19日、2013年の11月から2016年の12月までリディア・コ(ニュージーランド)のコーチを務めたデビッド・レッドベター氏が自身のブログで「(リディアが)昔のように勝つのは難しいだろう」とつづった。
リディア・コは2012年の米女子ツアーのカナディアン女子オープンで史上最年少の15歳4か月で優勝。2013年に連覇を成し遂げ、同年10月にプロに転向し、2014年4月にスインギング・スカートLPGAクラシックでプロ初優勝を飾った。
2014年に3勝、2015年に5勝(メジャー1勝)、2016年に4勝(メジャー1勝)を挙げ、2015年2月1日付の女子世界ランキング(ロレックス・ランキング)では史上最年少の17歳9か月で1位に輝いた。
レッドベター氏が教えた*Aスイングをリディア・コが身につけ(海外メディアではAスイングの影響で崩れ始めたという声も多いが)女子ゴルフ界の頂点に上り詰めたのは事実。しかし、2016年7月のマラソン・クラシック以来、優勝からは遠ざかっている。
「ここ2年、リディアのプレーを見ているのがつらい。我々は全ての答えは持っていなかったかもしれない。それでも彼女はトップ選手としての道を走っていた。才能はあるから、彼女が戻ってこれたら嬉しい。しかし、頂点にたどり着くのは常に難しい」とレッドベター氏。
また、両親の介入が大きな原因とレッドベター氏は考えており「リディアに全ての決断をゆだねていたら、我々を選んでくれただろう。スイング、パッティングコーチ、用具メーカー、キャディ、トレーニングコーチ、メンタルトレーナを変えることもなかったかもしれない」と記した。
ヒューゲルJTBC ロサンゼルス・オープンに出場中のリディア・コは、初日を終えて1アンダー15位タイと好スタートを切っている。「これからも勝てる、メジャーでも勝てると思うが、教えた時期のような活躍はできないだろう」と言うレッドベター氏をいい意味で裏切れるだろうか。
現在のスイングはAスイングの要素も少しあるが、もともとのフラットなスイングになりつつある。
*Aスイング
テークバック時にシャフトが前傾角度とほぼ重なるように上げ、トップではクラブはわずかにターゲットの右を向き(シャフトクロス)、ループを描くよう降ろすスイング。究極の形としてはジム・フューリック(米)とレッドベター氏は述べている。
(写真提供:Getty Images)