全英フラッシュバック　カーヌスティ／ヴァン・デ・ヴェルデの悲劇

　メジャー第3戦 第147回全英オープンが現地時間19日、スコットランドのカーヌスティGLを舞台に開幕するが、同コースといえば1999年大会が思い出させる。

　全くの無名だったジャン・ヴァン・デ・ヴェルデ（仏）が最終日の後半17番終了時点で、2位以下に3打差をつけており、優勝は確実だと誰もが思っていた。しかし…

　ヴァン・デ・ヴェルデは刻むことはせずドライバーでティーショットを放ったが、ボールは右に曲がり隣のホールへ。2打目は観客席に当たり深いラフに入る。

　ラフからの3打目はクリークの中へ。裸足で入り、脱出しようと試みたが厳しいと判断し、1打罰を払った。5打目はバンカーに捕まり、結局6オン1パットのトリプルボギーを叩き、ポール・ローリー（英）、ジャスティン・レナード（米）とのプレーオフへ突入。最終的にローリーが優勝を果たした。

　この出来事はカーヌスティの悲劇、ヴァン・デ・ヴェルデの悲劇と呼ばれている。ゴルフは本当に最後まで何が起きるか分からない。

（写真提供：Getty images）