S.ガルシア、黒を身につけ哀悼の意を 気合を込めスーパーショットを披露
更新日:2018/09/21 14:05
掲載日:2018/09/21 12:53
欧州ツアーのポルトガルマスターズ(現地時間20日/ポルトガル/ドムペドロ・ビクトリアGC)第1ラウンドが終了。
来週のライダーカップに出場するセルヒオ・ガルシア(スペイン)が7バーディ、2ボギーの5アンダー66で回り、6位タイと好スタートを切った。
今年はメジャー4大会すべて予選落ちするなど不調な1年だったが、この日は違った。
8番パー3で放ったティーショットはピンにまっしぐらで約50センチにつき、イージーバーディを奪うなど、ガルシアらしいキレのあるショットを披露した。
ラウンド後、ガルシアは「いいスコアだった。セリアのことを思っていたんだよ。だから今日は黒を身につけた」とコメント。
セリアとは先日ホームレスに無残にも殺害されたスペイン出身のセリア・アロザメナ(アイオワ州立大学)さんのこと。
アロザメナさんは月曜日(米国時間17日)の午前中に一人でキャンパス近くのゴルフ場でプレーしている最中に、22歳の男に殺害された。
今年のヨーロピアン女子アマを制し、全米女子オープンには予選会から出場権を獲得。スペインのナショナルチームには2008年から選ばれるなど将来有望な選手だった。
プロを含め多くの人が哀悼の意を表しているが、同郷のガルシアは幼い頃から彼女と交流があり、悔しくて悲しい気持ちは人一倍だろう。なんとかアロザメナさんのためにも勝利を手にしたいところだ。
(写真提供:Getty Images)