ポルター、ハワイでの2試合は罰を逃れるため? あいまいな出場義務のルール
PGAツアーの年間出場義務試合数は「25」(ただし過去4年間エントリーしていない大会に1回でも出れば免除)。2018年シーズンに達成できなかったのがジョーダン・スピース(米)とイアン・ポルター(英)だった。
スピースは24試合、ポルターは20試合。問題はペナルティについて。「25」ルールは2017年シーズンから始まり、ルールを破ったのは2人が初めてということでPGAツアーの対応があいまい。一応、最低2万ドルの罰金と3試合の出場停止とあるが、2人は2019年シーズン序盤の試合に出ることでこのペナルティを逃れている。
スピースは去年11月のシュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープンとマヤコバ・ゴルフ・クラシックに初出場した。
ポルターは去年のヒューストン・オープンで優勝し、前週のセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズの出場権を獲得。2013年大会ぶりにプレーすることができた。これは嬉しいエントリー。引き続きハワイに滞在し、今週のソニー・オープン・イン・ハワイに参戦する。ポルターにとってこの2試合に出場することが罰金&出場停止を逃れるための条件だった。
完全にPGAツアーが主戦場の選手であれば「25」ルールは守れそうだが、欧州ツアーでも戦う選手にとっては頭を使いながら日程を組む必要がある。PGAツアーのツアーカードを維持するには年間15試合以上、欧州ツアーの場合は年間4試合以上の出場が求められる。昨季ポルターは5試合に出場し、欧州ツアーのツアーカードを維持した。
そもそも「25」ルールはトップ選手に新規大会や例年フィールドが薄い大会に出場してもらうことが目的。もう少し緩和しても良さそうだが、今年からPGAツアーの日程が大幅変更となったのでどうなることやら。なお、「25」ルールはツアー通算20勝以上または45歳以上の選手には適用されない。
(写真:Getty Images)