ケビン・ナ、3年間の出場停止は「馬鹿げている」　中指立てた韓国プロ

　3日、ケビン・ナ（米）が中指を立て3年間の出場停止となったキム・ビオ（韓）に対して、米ツアーのシュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープン（米ネバダ州／TPCサマリン）の会場で意見を述べた。

　先週の韓国ツアー「DGB金融グループ・ボルヴィック大邱慶北オープン」最終日16番、キムはティーショットを打つ瞬間にカメラのシャッターを鳴らしたギャラリーに対して中指を立てた。後日、韓国プロゴルフ協会（KPGA）はキムに罰金（約90万円）と、3年間の出場停止処分を科した。

　この処分に対しナは「彼のしたことは間違い。罰金？　それは当たり前だ。だけど3年は馬鹿げている。3年も彼の仕事を奪うんだよ。彼はプロらしからぬ行為をしたから処分はしょうがない。しかし、3年も彼の仕事を奪ってはダメだ」とコメント。

　ナとキムは、キムが米ツアーに参戦していた2011年からの付き合い。ナは会見前日に電話をし、第1子を妊娠中の奥さんを気遣った。

「彼は落ち込んでいる。声を聞いて分かった。僕は『苦しい時間を過ごすと思うけど、奥さんにとっても辛い時間になると思うから、良くしてあげて』と伝えた」

　この処分は妥当なのか、厳しすぎるのか？　米ゴルフドットコムは「米ツアーや欧州ツアーに比べると韓国ツアーのルールは厳しい」と報道。また、セルヒオ・ガルシア（スペイン）は2002年の全米オープンで、ワッグルを大きな声で数えるギャラリーに中指を立てるも処罰は無かったことを例に挙げた。時代が変わっているので何とも言えないが、中指を立てたり、暴言を吐かなければ問題ない。