年間王者&最優秀選手 ローリー・マキロイを振り返り
ローリー・マキロイ(北アイルランド)にとって2019年は復活の年だった。
2017年は未勝利、2018年はアーノルド・パーマー招待で1勝を挙げたが、その後は優勝から遠ざかっていた。
復活へもがくなか、2019年は3月のザ・プレーヤーズ選手権で逆転優勝。生涯グランドスラム達成とはならなかったが4月のマスターズでは5位タイと好成績を収めた。
6月のRBCカナディアン・オープンでは最終日に「61」を叩き出し、2位に7打差をつけ圧勝。また、3年連続で予選落ちだった同月の全米オープンで9位タイに入るなど2017年、2018年と比べるとマキロイのプレーぶりは全く異なっていた。
そして迎えた7月の全英オープン。地元の北アイルランド開催、同大会までの成績を踏まえ、PGAツアーの優勝予想では堂々の1位。周囲の期待は膨らむ一方だった。
しかし、初日8オーバー150位タイと大きく出遅れる。2日目に「65」を叩き出し意地を見せるも、初日の成績が響きカットラインに1打及ばずまさかの予選落ちとなった。
地元ファンとしては残念だったと思うが、アイルランド出身のシェーン・ロウリーが優勝したことで大会自体は大いに盛り上がった。
とはいえ本領発揮できなかったのは全英オープンくらいで、同大会の翌週に行われたWGC-フェデックス・セントジュード招待では4位タイ。良い流れでプレーオフシリーズを迎えた。
初戦のザ・ノーザン・トラストは6位タイ、第2戦のBMW選手権は19位タイ、そして最終戦のツアー選手権で優勝し、3年ぶり2度目の年間王者。また、年間最優秀選手にも輝き最高の年となった。
新シーズンに入っても好調を維持。10月のZOZOチャンピオンシップで3位タイ、翌週のWGC-HSBCチャンピオンズで優勝と勢いは止まらない。
来年こそはマスターズ優勝で悲願の生涯グランドスラム達成が見られるかもしれない。