V.シン、米下部ツアー大会に出場か 「ゴミ野郎だ」と猛反対する選手も
57歳のビジェイ・シン(フィジー)がコーンフェリーツアー(PGAツアー下部)の大会に出場するかもしれない。
同ツアーは新型コロナウイルスの影響で中断しており、再開初戦は6月11日のコーンフェリーツアーチャレンジ(米フロリダ州/TPCソーグラス)。この大会にメジャー通算3勝のシンがエントリーしているようだ。
7日、「Monday Q Info」という世界中のマンデートーナメントや下部ツアーの情報を発信するツイッターの運営者、ライアン・フレンチ氏は関係者から入手したであろう今大会のエントリーリストの一部をツイッター上で公開。そこにシンの名前があった。
同氏は「PGAツアー34勝、欧州ツアー13勝、アジアンツアー5勝、サンシャインツアー2勝、チャンピオンズツアー4勝、世界中で約100ミリオンドル(約100億円)稼いだ選手がこのフィールドに。その名はビジェイ・シン」と投稿している。
しかし、この報道に猛反対したのが下部ツアーを主戦場とする35歳のブレイディ・シュネル(米)。もう削除されたがシュネルは自身のツイッターで「お金のために出場するならゴミ野郎(a piece of trash)だ。若い選手にとってどれだけポイントとお金が大切か分かるか? 彼はお金もキャリアも十分。1か月待ってシニアのお友達とプレーしろ」と投稿した。
シンとしては同週開催のPGAツアー「チャールズ・シュワブチャレンジ」にエントリーしたかったと思うが、同大会はフィールドが限定されているため、永久シードがあれど出場不可。ルールとして同週のPGAツアー大会に出場できない場合のみ、下部ツアー大会への出場が認められているため、シンはコーンフェリーツアーチャレンジの出場を検討している。
「永久シード保持者が下部ツアーに出れるというルールがおかしい」という声もSNS上にあるがルールなのだからしょうがない。それ以上にシンは遊びでプレーするわけではない。生涯獲得賞金からして賞金はもう必要ないかもしれないが、プロである限り優勝をしたい、ただそれだけだと思う。
また、まだまだ腕に自信があるからこそプレーしている。実際にシンは2019年のザ・ホンダ・クラシックでは単独6位に入った。キース・ミッチェル(米)が優勝、リッキー・ファウラー(米)、ブルックス・ケプカ(米)が2位タイだった試合だ。偶然で単独6位に入れるはずもなく、若い頃のように猛練習してトレーニングしているからこそ50代後半でも結果を残せる。
シンが出ることでPGAツアーを目指す選手の1枠が失われるため、シュネルの言い分も理解できるが「ゴミ野郎」は違う。何かしらの処分はないと思うが、今年3月にはPGAツアー通算4勝のスコット・ピアシー(米)が自身のインスタグラムに政治的な問題に対して不適切投稿をし、複数のスポンサーが離れたという例がある。あくまでシュネルはシンに対して言っただけなので、ピアシーとは違うが、失言なのは確かだ。
ここまで来たらシンに出場してもらい、実力を見せつけて欲しいところ。シュネルと予選同組ならより話題になりそう?だ。