松山英樹、15番からは「記憶にないくらい長い」 全米プロの公式記者会見一問一答
マスターズチャンピオンの松山英樹は18日、海外男子メジャーの全米プロゴルフ選手権(20〜23日/米サウスカロライナ州/キアワ・アイランド・ゴルフ・リゾート オーシャンC)の公式記者会見に臨んだ。
―マスターズの後の過ごし方は
2週間、日本に帰って隔離があり、その後に家族と会いました。そしてフロリダの自宅に帰った後に練習を開始して先週の試合に出て、まだ状態は上がっていませんが少しずつ良くなっているので期待したいと思います。
―隔離期間やルールについて
自主隔離なのでそこまで厳しくやらなくても良いのですが、僕の場合はうつしてはいけないと思っていたので、一週間はホテルでもう一週間は家族が来てくれて、そこで隔離していました。
―隔離があり、すぐにお祝いができなくて残念?
残念でしたが、それでも喜んでくれているのは分かったので嬉しかったです。
―ホテルでトレーニングはしたか
全くせず、幸いホテルは広かったのでスイングはできるほどでしたが、クラブをトラベルケースから出してみても全然やる気が出なくて、1か月ほどはそんな感じで過ごしていました。
―17番ホール(223ヤード・パー3)の印象は
バックナインの難易度は、13番までと14番からの風向きで全然違いますし、今日の風向きなら15番から18番はとてもタフです。17番はティーグラウンドを前にして欲しいという感じです。
―マスターズ後からより有名になったが良い点と悪い点は
嬉しいことはたくさんあります。ギャラリーの方にもたくさん名前を呼んでもらったり、マスターズチャンピオンと呼ばれるのも嬉しいです。ただ、ホテルの下でファンが待っている、サインを待っているのは嬉しくないなという感じです。
―2011年のマスターズでローアマになった時、セベ・バレステロスから手紙を受け取っていたが
手紙をもらったことが嬉しかったです。その後すぐに亡くなるとは思っていませんでしたし、有名な選手ということは分かっていました。その方から手紙を頂いて10年後ですが、優勝できたのは嬉しかったです。
―東京五輪で日本を代表してプレーをしたいか。日本で多くの人が中止にした方が良いと思っているというニュースを見たが
いま日本の状況はニュースで見る限り良くないですし、医療関係の人のことを考えるとやるべきではないのかなという感じはします。しかし、僕はゴルフで、オリンピックは大事ですが、それ以上にメジャーが大事というのがあり、その中でオリンピックにかけている他のスポーツ選手のことを考えると、やって欲しいなと思います。そこは複雑な気持ちですが、今週もたくさんのギャラリーが入っていますし、アメリカでは通常に戻って来ている部分もあると思うので、そういう意味ではできるんじゃないかなと。そこは分からないなという感じです。
―日本でワクチンを受けたいと言えば受けられるか
聞いてもいないので分からないですが、少し時間がかかるんじゃないかなと思います。
―グリーンジャケットはどこにあるか、また何回着たか
自宅にあります。着たのは2回か3回。その2回がメディア対応と首相に会う時でした。着てはいないですが眺めるのは良い気持ちですし、本当に勝ったんだなと未だに実感がない部分もありますが、ジャケットを見るだけで実感が湧いてきます。
―強風の対応策は
行っては行けない場所がしっかり分かりますし、それはティーショットに限らずセカンドショットにも当てはまることなので、そこのマネージメントをしっかりできれば、この風の中でも、どこに外して良いとかを考えれば良いプレーはできるんじゃないかなと思っています。
―このコースはメジャー史上最長コースだが
長いホールは長いですが、14番からの風のない状態から回っていないので、本当の距離の長さは分からないです。しかし、15番からの長さは今まで回ってきた中でも記憶にないくらい長いです。その他は風向きによっては短い番手で打てますし、そういう意味では他のホール、フォローのホールや短いホールでどれだけスコアを伸ばせるかにかかっていると思っています。
―野球ファンと聞いた。王貞治氏やイチロー氏レベルのヒーローになったと思うが
王さんやイチローさんに比べたら僕はまだまだ足元にも及ばないので、少しでも近づけるように頑張りたいです。
―応援している現役日本人メジャーリーガーは
みんな応援しているので、誰と言われてもですが、みんな好きです。(菊池)雄星と筒香(嘉智)は同級生なので特に頑張って欲しいなと思います。