ライダーカップ米国選抜主将、前回大会の雪辱へ「相手チームを上回る準備を」
ライダーカップが24日から26日にかけて米ウィスコンシン州のウィスリング・ストレイツ ストレイツCで開催される。スティーブ・ストリッカーがキャプテンに就任した米国選抜は、大敗を喫した前回大会の反省をいかして米欧決戦に挑むプランのようだ。米ゴルフチャンネルが伝えている。
敵地フランス・パリで行われた2018年大会、ジム・フューリック率いる米国選抜は10.5対17.5で敗戦。直前のプレーオフシリーズ最終戦、ツアー選手権で米男子ツアー通算80勝目を挙げていたタイガー・ウッズが、まさかの4戦全敗を喫するなどトーマス・ビヨーン(デンマーク)が指揮をとる欧州選抜の前に大差で敗れた。
「パリでは彼ら(欧州選抜)に手も足も出ない状態にされた」とは、今大会で副キャプテンの役割を担うデービス・ラブIII。3年前の敗因を「(舞台の)ル・ゴルフナショナルでの練習ラウンドが十分ではなかった。相手チームの方がコースを熟知していた…」と事前の準備不足だと分析した。
そこで雪辱を期す今大会に向け、米国選抜は12日と13日にウィスリング・ストレイツで練習セッションを行う予定だという。ダスティン・ジョンソン、ブルックス・ケプカ、ジョーダン・スピースらは2004年、2010年、2015年に全米プロゴルフ選手権を開催した同コースでのラウンド経験があるが、コリン・モリカワ、ブライソン・デシャンボーなど大多数の選手は今大会で初めてプレーすることになる。
主将のストリッカーは、2日間の練習ラウンドには「私が知る限り全選手と全キャディが参加する」と明かすと、「相手チームを上回る準備をするつもりだ。私自身、キャリアを通してそうしてきた。だから出来る限りの練習をしよう」と万全の体勢を整えて大会に臨むと語った。
通算成績では26勝14敗(2分)と大きく勝ち越しているものの、2000年以降では2勝7敗と劣勢が続く米国選抜。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年ぶりの開催となる今年、己のプライドと国の威信をかけてヨーロピアンチームを迎え撃つアメリカチームがどのような戦いを見せてくれるか楽しみだ。