メジャー4勝のE.エルス、LIVゴルフ行きが噂されるC.スミスに“警告”
21日開幕の海外男子シニアメジャー、全英シニアオープン(スコットランド/グレンイーグルス・ホテル キングスC)に出場するアーニー・エルス(南ア)が、LIVゴルフ行きが噂されるキャメロン・スミス(豪)に“警告”を発している。スコットランド紙「ザ・スコッツマン」(電子版)が19日に伝えた。
前週セントアンドリュース オールドコースで開催された全英オープンでメジャー初制覇を達成したスミス。これにより世界ランキングは自己最高の2位と頂点まであと一歩というところに迫ってきたが、現地ではPGAツアーやDPワールドツアーと対立する新リーグへの移籍が取り沙汰されている。
そんなスミスについて、全米オープンと全英オープンを2度ずつ制し、長きに渡ってゴルフ界を牽引してきた現在52歳のエルスは「彼は今、全盛期を迎えている。メジャーをいくつか勝てる時期にその可能性を潰すなんて」と、28歳という年齢で今後メジャー大会から締め出される可能性のあるリーグへの参加は理解できないと話した。
さらに「私なら2度とメジャーでプレーできないかもしれない他の場所に行ったりはしない。自分のゴルフをして可能な限り歴史に名を刻みたいんだ。メジャーで1勝、2勝、3勝、4勝とタイトルを積み重ねていけば、5勝、6勝、7勝とさらに違う次元に行ける。彼がそこまで到達できない理由はないのに、なぜそれを危うくするのか」と、スミスは今後もメジャー大会でプレーすべきとの見解を示した。
その上で自身は「私は今いる場所に残るよ」と話すと、「やることをやる。私は今いる場所で自分の道を進み、もっとメジャーで勝てるように頑張るさ」と、まだまだメジャーという大舞台で輝きを放つべく努力を続けると語っている。
なおこの日、LIVゴルフは第3戦(29日〜/米ニュージャージー州/トランプ・ナショナルGC ベッドミンスター)の出場選手45名を発表したが、現時点でスミスの名前はない。残り3選手は後日発表とのことだが、果たしてそこに今年の全英オープンチャンピオンの名前はあるのか。