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石川遼「普通にパーなら…」 痛恨ダボで予選落ち

2011/03/19 09:00
石川遼「普通にパーなら…」 痛恨ダボで予選落ち
石川は通算2オーバーとスコアを落とし予選通過ならず。 (写真提供:AP/アフロ)

 

 米男子ツアーのトランジションズ選手権(フロリダ州、インニスブルック・リゾート)は現地時間18日、日没サスペンデッドとなっていた第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を行い、同大会3年連続出場の石川遼が通算2オーバー93位タイで予選落ちを喫した。

 前日の第1ラウンドをイーブンパー71で終えていた石川は、首位と7打差の67位タイで第2ラウンドをスタート。出だし1番で幸先良くバーディ発進を切ると、4番では5メートルの難しい下りのバーディパットを沈め一気に2アンダーまでスコアを伸ばす。ところが、「右ドッグレッグで落とし所が見えない」と自ら“鬼門”と認める6番パー4で3パットを喫し初ボギー。ハーフターン直後の10番もボギーとしてイーブンとなってしまうが、12番でラフから残り17ヤードを直接カップインさせるチップインバーディ。スコアを再びアンダーパーに戻して予選通過圏内に浮上する。

 しかし、直後の13番パー3に落とし穴が待ち受けていた。大きな池を越える200ヤードのショートホールだが、石川のティーショットはグリーンに届かず手前のウォーターハザードへ。さらに3打目のアプローチもピンをオーバーする大ピンチ。続く10メートルのボギーパットはナイスタッチで合わせたものの、ボールは無情にもカップをかすめ通過してしまう。まさに痛恨のダブルボギーで1オーバーまでスコアを落とすと、これで気落ちしたのか14番パー5のチャンスホールで3オン3パットのボギー。上がり4ホールでも挽回できずに第2ラウンドは3バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの2オーバー73。通算2オーバーはカットラインに3打及ばす、トランジションズ選手権で2年連続予選落ちとなってしまった。

 ホールアウト後、開口一番「今日はあの1ホール。13番ですね…」と石川。「12番のチップインは良かったし調子自体も決して悪くはなかったんですけど、13番の(池につかまった)ティーショットにやはり悔いが残ります。あそこで当たり前のようにグリーンに乗せて、普通にパーが取れていたなら…」と唇を噛むしかなかった。それでも「これがゴルフ、切り替えるしかない」と前を見据える19歳。わずか3週間後に迫った大一番、メジャー初戦のマスターズ(現地時間4月7〜10日/ジョージア州、オーガスタナショナルGC)に向け石川の挑戦はまだまだ続きそうだ。

 上位陣は、通算9アンダーの首位タイにクリス・クーチ(米)とギャレット・ウィリス(米)、1打差の3位タイにウェブ・シンプソン(米)とセルヒオ・ガルシア(スペイン)、2打差の5位タイで前日トップのポール・ケイシー(英)ら6人が続く展開。また、日本勢でもう1人出場の今田竜二は第2ラウンドで2バーディ、6ボギーの4オーバー75とスコアを崩し、通算7オーバー136位タイで予選落ちとなっている。

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