平尾貴幸
PGAティーチングプロ。独自の「パワーコネクティングゴルフメソッド」で、身体の連動性を最大限に引き出すレッスンを展開。日本大学ゴルフ部を経て渡米。現在インストラクター歴20年。平均ヘッドスピード44m/s。
本間ゴルフ「T//WORLD TW777」ドライバーに搭載されている可変ウエイトとノンローテティングシステムは、
クラブの重心位置、フェース角やロフト角などを調整することで、弾道の高さ、左右の曲がり、つかまり具合、
スピン量などをコントロールできる機能だ。
ドライバーをあなたのスイングに合わせてチューニングができる。
打ち方にクラブを合わせるのではなく、クラブをあなたに合わせる時代へ。
可変ウエイトとノンローテティングシステムの魅力を詳しく紹介しよう。
可変ウエイトとノンローテティングシステムをより分かりやすく伝えるため、平尾貴幸プロ、本間一太プロにドライバー3種類を試打してもらった。最初に基準となる弾道や数値などを計測してから両機能を調整し、同じクラブを再度テストした。
PGAティーチングプロ。独自の「パワーコネクティングゴルフメソッド」で、身体の連動性を最大限に引き出すレッスンを展開。日本大学ゴルフ部を経て渡米。現在インストラクター歴20年。平均ヘッドスピード44m/s。
2001年10月2日生まれ。埼玉栄高等学校、日本体育大学卒業。大学2年から平尾氏を師事し、2023年にPGAプロテスト合格。平均ヘッドスピード48m/s。
可変ウエイトとは、ヘッドに搭載されたウエイトの位置や重量を入れ替えることで、クラブ性能を自分好みに最適化できる機能のこと。
例えば「TW777 360 Ti」にはトゥとフロントに4g、バックに12gと3つのウエイトを搭載。これを調整することで弾道の高さ、つかまり具合などが変わってくる。
一般的には、ウエイトをヒール側に寄せるとボールがつかまりやすくなり、トゥ側に寄せるとフックの抑制効果がアップ。また、ウエイトをヘッド後方に配置すると高弾道で安定性が向上し、前方に配置すると低スピンで強い球が出やすくなる。
自分のミス傾向に合わせて重心位置を調整できるため、クラブがスイングを助けてくれる感覚が得られるのだ。
さらに、ウエイトの配置によってヘッドの重さの感じ方や振り心地が変わってくる。重く感じる設定にするとスイング軌道が安定しやすく、軽く感じる設定にすると振り抜きが良くなりヘッドスピードも上げやすい。
まとめると、可変ウエイトは弾道調整、ミス軽減、振りやすさの最適化を実現し、プレーヤーのパフォーマンスを大きく引き上げる重要なテクノロジーである。
ノンローテティングシステムは、シャフトの向きを変えることなくロフト角、ライ角、フェース角を調整できる本間ゴルフ独自の調角機能。STDが標準(12時の方向)、LOWがロフトが1度立ち、HIGHがロフトが1度寝て、FLはライ角が2度フラットになる。
一般的なアジャスタブルスリーブでは角度調整の際にシャフトが回転し、フェースの見え方が変わったり、スパイン位置やグリップのバックラインがずれたりするため、調整後に「構えた感覚が違う」と感じることがあった。
これに対してノンローテティングシステムは、シャフトを固定したままホーゼル内部の機構のみが回転して角度を変える構造になっているため、調整前後でシャフトの向き、挿入方向、スパイン位置が変わらず、フィーリングや構えやすさを損なわない点が大きな特徴だ。
この構造により、バックライン入りグリップでも位置がずれる心配がなく、調整しても握り心地が常に同じまま。シャフトデザインの見え方も変わらないため、プレーヤーは「調整しても同じクラブとして扱える」という安心感を持って使える。
ノンローテティングシステムは、調整機能を求めながらもフィーリングの一貫性を重視するプレーヤーにとって、非常に大きなメリットをもたらす技術と言える。
今回の試打を通して、可変ウエイトとノンローテティングシステムがどのように作用するかがプロの実演を通じて鮮明に示された。
ウエイトの配置により重心位置が変わると、打ち出し角、スピン量、つかまり、ミスへの許容性などが連動して変わり、浅重心・深重心という各々のメリットが露わに。また、ノンローテティングシステムによる調整ではアドレス時の見え方、打点の入り方や球筋が変化することも判明した。
シャフトを回さずに角度だけを変えられるという構造上のメリットもあり、調整後の感触の一貫性が保たれる点は、実践的なセッティングを行う上で大きな利点だ。プロの試打結果からは、可変ウエイトとノンローテティングシステムの組み合わせによって「球質を整える」「弾道の高さや曲がり具合を微調整する」などの細かなチューニングが成立することが示された。
クラブの性能を最大限引き出すには、単にスペックを選ぶだけではなく、こうした弾道調整機能を理解し、自らのスイング特性に合わせて活用していくことが重要になる。今回の検証は、最新のクラブが持つポテンシャルを改めて浮き彫りにすると同時に「クラブがあなたのスイングに合わせる時代」が本格的に到来していることを示す内容となった。
今後、一般のゴルファーにとっても、調整を前提としたクラブ選びがより身近なものとなり、自身の最適なセッティングを追求する文化が広がっていく可能性は高い。今回の結果が、その第一歩となることを期待したい。