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M.ウィーが思い出の地でツアー2勝目に挑戦

更新日:2022/10/26 00:57
M.ウィーが思い出の地でツアー2勝目に挑戦

 

 ミッシェル・ウィー(米)が第二の故郷で初のメジャータイトルに挑む。

 現地時間1日に開幕する米女子ツアー今季最初のメジャー大会、クラフト・ナビスコ選手権(カリフォルニア州ミッション・ヒルズCC)に乗り込んできたウィーには、どうしても勝ちたい理由が3つある。

 まずは先週のリベンジだ。今季第3戦のキア・クラシック最終日、ウィーは上位にいながらハザード内にクラブが触れたとされ、2打罰で6位タイに終わっている。本人は「バランスを崩し支えるためにクラブをついた」と反論。主張が認められていれば罰打がつかないため、計算上2位タイとなるところだったが、競技委員に認められず悔しい思いを味わった。「先週のことは全て置いてきた」と気持ちを入れ替えたウィーだが、勝ってスッキリしたいに違いない。

 次に、思い出の地でさらなら飛躍を遂げたいという気持ちがある。まだ13歳のアマチュアながら同大会に参戦したウィーは、最終日に最終組で優勝争いを演じて大きく成長。その後もメジャーの舞台で度々優勝を争った。残念ながらプロになった今でもメジャータイトルは手にできていないが、それでも男子ツアーのソニー・オープン・イン・ハワイと並び、この大会はウィーの原点のひとつ。そこでビッグタイトルを手にできれば最高だ。

 さらにハワイ出身のウィーだが、プロ入りと前後してコース近くのビッグホーンに自宅を購入しており、ここはいわば第二の故郷。キア・クラシックの前にも現地入りしてすでに練習ラウンドをこなすなど、コースへの対策は十分なだけに、昨年のロレーナ・オチョア招待に続くツアー2勝目の舞台は整っていると言ってよさそうだ。

 そのウィーの前に立ちはだかるのが、今季開幕2連勝と好調の宮里藍と、昨年の賞金女王である申智愛(韓)だ。申は昨年「新人王が目標」と言いながら、新人王だけでなく賞金女王のタイトルまで獲得。最後の最後でロレーナ・オチョア(メキシコ)に逆転されたが、あと一歩でプレーヤー・オブ・ザ・イヤーまで獲得するところだった。そして迎えた今季の目標は「昨年以上に安定したプレーをすること」。笑顔で淡々とプレーし、次から次へと目標をクリアする申だけに周囲は戦々恐々としている。

 ミッション・ヒルズCCだが、今年はすでに例年の1年分以上の降雨量を記録。そのおかげで、ラフがしっかりと伸びており、難コンディションでの激戦が予想される。

 日本勢は、宮里(藍)のほかに上田桃子、宮里美香、横峯さくら、諸見里しのぶ、有村智恵、三塚優子の6人が参戦。ビッグタイトルを狙う。

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