タイガー、200人の報道陣を前に会見
更新日:2022/10/26 00:57
掲載日:2010/04/06 16:12
タイガー・ウッズ(米)がついに200人の報道陣を集めた公式インタビューに登場した。昨年11月の自動車事故以降、スキャンダルまみれとなって戦線離脱していたタイガーが復帰戦に選んだ今季最初のメジャー、マスターズ(現地時間8〜11日、ジョージア州オーガスタ、オーガスタナショナルGC)。マスターズウィーク最初の月曜日(現地時間5日)に歴代優勝者として会見を行った。
試合出場自粛以来、質問なしの一方的な声明と5分間のテレビインタビューしか受けてこなかったタイガーだけに、シナリオなしの会見で何を答えるかに注目が集まったが、ひとつひとつに丁寧に受け答えした。
「今週プレーできることに興奮している。(以前と)何も変わっていない。優勝できるよう努力する」とゴルフに対しては力強く語ったタイガーだが、集中するプライベートの質問には殊勝に答えた。
かつて治療を受けたことのあるカナダ人医師、アンソニー・ガレア氏が禁止薬物を所持していた容疑で取調べを受けたことの影響を問われると「連邦捜査官からエージェントには連絡があった」と前置きしながら、自分はヒト成長ホルモンなどの薬物提供は受けていないことをはっきりと主張。その一方で、スキャンダルや事故の詳細については多くを語らなかったが、家族やファンに対する謝罪を口にし、これまでの行動に対する後悔も表した。
過去4回、同大会で優勝しているタイガーに対し、これまでのところパトロンと呼ばれるギャラリーたちも好意的だが、愛人として報道された人々が現地入りするという噂も流れているだけにまだまだ周辺は騒がしい。だが復活への第一歩を踏み出したタイガーは、タフな戦いに敢然と立ち向かう姿勢を見せていた。