P.ミケルソン、2連続イーグルで首位に肉薄!
フィル・ミケルソン(米)が3度目のグリーンジャケットに執念を見せた。
世界最大のゴルフの祭典、第74回 マスターズはジョージア州オーガスタのオーガスタナショナルGCを舞台に現地時間10日、第3ラウンドの競技を終了。首位タイからスタートしたリー・ウェストウッド(英)が順調にスコアを伸ばし4アンダー68をマークして、通算12アンダーでトップの座を守ったが、そのウェストウッドを猛烈に追い上げたのが、今大会2度の優勝を誇るミケルソンだった。
二桁アンダーまでスコアを伸ばしたウェストウッドが、独走態勢に入ったかに見えた矢先、ミケルソンが13番パー5でセカンドショットをピン右およそ4メートルにつけてイーグルを奪ってムードが一転。続く14番では第2打を直接カップにねじ込み2連続イーグルを奪うと、続く15番ではティーショットをミスして3打目勝負となったが、残り89ヤードのサードショットがあと少しでカップインかと思わせるスーパーショット。難なくバーディを奪い、わずか3ホールで5つスコアを伸ばして一時トップへ浮上。17番のボギーで通算11アンダーとして最後はウェストウッドに1打差の2位にとどまったが、パトロン(ギャラリー)はミケルソンの一挙手一投足に割れんばかりの拍手喝采を浴びせた。
「マスターズは他のどのトーナメントよりも好き。ここのところ良いプレーがまったく出来ていなかったけれど、今週は昨年のピーク時の良い状態に戻っている。日曜日に優勝を狙えるポジションで戦えることが嬉しい。凄く興奮している」と勝利に意欲を見せるミケルソン。乳がんと闘う妻と母のためにも優勝の二文字が欲しい。
一方、同じ3位タイからスタートしたタイガーはショット、パットに苦しみ、出入りの激しいゴルフで2アンダー70止まり。だが一時首位と7打あったストローク差が、13番からの3連続バーディと最終ホールのバーディで4打差(通算8アンダー)まで縮まり「まだまだわからないよ」と逆転Vに望みをつなぐ3位タイで3日目を終了。「3パットを3度もしたんだから気分が良いわけはない。でも4打差ならチャンスはある」と最終日のチャージを誓った。
同じ3位タイに崔京周(韓)が並び、50歳のフレッド・カプルス(米)が通算7アンダー単独5位に踏ん張っている。しかし首位タイからスタートしたイアン・ポルター(英)はスコアを2つ落とし、通算6アンダー6位タイに後退した。