勝利のカギはマスターズ不出場??
今田竜二がマスターズで優勝争いに加わった崔京周(韓)に刺激を受け、シーズン中盤の戦いに挑む。
ゴルフの祭典・第74回 マスターズの興奮が残る中で行われる米男子ツアーは現地時間15日、サウスカロライナ州ヒルトン・ヘッドのハーバータウンGLを舞台にベライゾン・ヘリテイジを開催する。夢舞台で優勝に手が届きかけた崔だが、フィル・ミケルソン(米)に大会3勝目を飾られ結局タイガー・ウッズ(米)と並ぶ4位タイで終戦。それでもメジャー大会で十分通用する戦いぶりを世界に見せつけ、今大会では優勝候補の一角を担っている。
一方、残念ながら2度目のマスターズ出場を果たせず、痛めている脇腹の治療に専念していた今田は、その悔しさを胸に戦線復帰。勢いのある崔と同組のラウンドで、気持ちも新たにプレーすることになる。
1983年以来マスターズ直後の日程で行われてきた今大会では、これまで5人がマスターズ不出場で優勝を果たしている。昨年優勝のブライアン・ゲイ(米)、2008年大会のブー・ウィークリー(米)、2006年大会アーロン・バデリー(豪)、1995年大会ボブ・ツエー(米)、1987年大会デービス・ラブIII(米)。今田もこのジンクスにあやかり、ツアー2勝目を挙げられれば最高といえる。
今田と同じく大舞台に出られなかった悔しさを抱えているのが、大会2日前に46歳の誕生日を迎えたばかりのラブIIIだ。25年連続で今大会に出場し、通算5勝を含むトップ10入りが11回、トップ25入りは13回と相性抜群で、7年ぶりの大会6勝目を虎視眈々と狙っている。バースデイウィークをラッキーウィークとするべく、アグレッシブなベテランが牙をむく。
今大会には、3月のトランジションズ選手権で今季すでに白星を挙げているジム・フューリック(米)も参戦。これまで12回出場してトップ10入りが4回あるが、優勝には手が届いていないだけに、今年こそ勝ちたいところだ。