崔、単独トップ! 3差に16人がひしめく大混戦
マスターズで4日間タイガー・ウッズ(米)とラウンドし、最後まで優勝争いを繰り広げた崔京周(韓)がまたしても光るプレーを見せた。
マスターズの興奮もさめやらない中で行われた米男子ツアーのベライゾン・ヘリテイジ(サウスカロライナ州ハーバータウンGL)第1ラウンド。崔は8バーディ、1ボギーの7アンダー64で回り、2位タイのマイク・ウィアー(カナダ)とグレッグ・オーウェン(英)に2打差をつけて単独トップに立った。
マスターズでは最終日にスコアを伸ばしきれず、結局タイガーと並ぶ4位タイに終わった崔だが、4日間すべてアンダーパーで回った安定度は流石。これまで平均ストローク69.25(ツアー2位)という数字がそれを表している。アジア人初のメジャー優勝は、昨年全米プロゴルフ選手権を制したY・E・ヤン(韓)に譲ったものの、韓国男子ゴルファーのパイオニアとして今でも後輩たちを引っ張っている。
一方、今大会過去5勝のデービス・ラブIII(米)も、得意コースで4アンダー67の好スコアをマーク。セルヒオ・ガルシア(スペイン)、ジム・フューリック(米)ら13人がひしめく4位グループにピタリとつけている。ピート・ダイ氏の設計コースを熟知しているだけに「ピートの思惑は分かっている。グリーンをとらえるためには、ティーショットを適切な場所に打たなくてはならない。アグレッシブになりすぎてはいけないんだ」と攻略法を語る。
先日46歳の誕生日を迎えたばかりだが、親しいフレッド・カプルス(米)が50歳になってマスターズで優勝争いに加わったことで勇気をもらった。「グレッグ・ノーマン(豪)は(50歳を過ぎて)全英オープンで優勝しかけたし、トム・ワトソン(米)だって(60歳目前で)そうだ。先週のフレディ(カプルス)だって優勝の可能性はあった。自分はまだ当分プレーできる気がするよ。ベイヒル(アーノルド・パーマー招待)では25個のバーディを獲ったのだから、ここでそれができてボギーがなければ勝つことも可能だ。4アンダーでスタートしたから、優勝に向けて楽しみたいね」とあくまでも前向きだ。
なお、崔と同じ組でプレーした今田竜二は6オーバー77。出場132選手中、最下位の128位タイと大きく出遅れている。