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J.フューリック、混戦抜け出し今季2勝目に王手

更新日:2010/04/18 11:57
J.フューリック、混戦抜け出し今季2勝目に王手
2005年以降の今大会で2位が2回(2位タイ含む)あるJ.フューリックだが、優勝には届いていない。正確性が試されるコースは堅実なプレーが売りの彼に合っている。(写真提供:AP Images)

 

 難しい最終ホールをバーディで締めくくったジム・フューリック(米)が、決勝ラウンドを前にして単独トップの座に躍り出た。

 米男子ツアーのベライゾン・ヘリテイジ(サウスカロライナ州ハーバータウンGL)は現地時間17日、第3ラウンドの競技を終了。前日首位タイに浮上したフューリックが4バーディ、ノーボギーという安定感抜群のプレーを披露。この日4アンダー67をマークし、2位のブライアン・デービス(英)に1打差をつけ通算11アンダーでトーナメントをリードした。

 上位陣は混戦模様が続いており、通算9アンダーの3位タイに今大会2勝のブー・ウィークリー(米)、前週マスターズで健闘したリッキー・バーンズ(米)に加え、ルーク・ドナルド(英)、スティーブン・エイメス(カナダ)、ブライニー・バード(米)など7人。通算8アンダーの10位タイには、7アンダー64と爆発したニック・オハーン(豪)、カミロ・ビジェガス(コロンビア)、アーロン・バデリー(豪)ら4人が続く展開となっている。

 混戦の中で単独首位に立ったフューリックは、「昨日までと比べ風もありグリーンも乾いてコンディションは難しくなっていた。そんな中、ノーボギーで切り抜けられたのは大きい」と堅実なゴルフを自画自賛。前半はグリーンを狙うアイアンショットがやや乱れ、寄せワンで凌ぐ場面が多かったが、後半はショットが冴えバーディチャンスを量産。それでも15番から17番までのチャンスにパットを決められず「イライラが募った」と打ち明ける。しかし、池絡みの最終18番で絶妙のパットを沈めてバーディを奪うと、「全体的に良いゴルフだった。明日もこういうプレーがしたい」と今季2勝目に自信をのぞかせた。

 07年のカナディアン・オープン以来勝星から遠ざかり世界ランキングも後退傾向にあったフューリックだが、先月のトランジションズ選手権で3年ぶりのツアー勝利をつかむと、1か月もたたないうちに今季2勝目のチャンスが巡って来た。「混戦で誰が勝ってもおかしくない状況。自分は自分のゴルフに徹するしかない」と静かな闘志を燃やすフューリックがマイペースを貫けるか? 運命の最終日、勝負を分けるポイントは精神力となりそうだ。

 その他、マスターズで優勝争いを繰り広げた崔京周(韓)が通算3アンダーで44位タイ、今大会5勝を誇るデービス・ラブ III(米)は通算イーブンパー66位タイに低迷中。なお、日本勢で唯一出場の今田竜二はすでに予選で姿を消している。

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