ショットメーカー2人の戦いは藤田に軍配! 遼11位タイ
悪天候により54ホールの短縮競技となった国内男子ツアーのつるやオープン(兵庫・山の原GC山の原C)は25日、最終ラウンドの競技を行い、前日トップの藤田寛之がこの日8アンダー63の猛攻を見せた谷口徹と通算14アンダーに並んでプレーオフに突入。3ホール目でバーディを奪った藤田がツアー通算9勝目を挙げた。最終組のひとつ前から4打差逆転を狙った石川遼は通算6アンダー11位タイ。
同じクラブメーカーの契約で、共にショットメーカーとして知られるベテラン2人の見ごたえのある優勝争いとなった最終日。3日間の短期決戦を制したのは40歳の藤田だった。互いに前半からバーディを積み重ね、一歩も譲らず終盤へ。17番で難しいラインを決めバーディとして谷口にプレッシャーをかけると、これを見た谷口はバーディならず。藤田の1打リードで最終ホールへ。
最終18番のティーショット。藤田のフェアウェイキープとは対照的に谷口のショットはバンカーへ。万事休すかと思われたが、セカンドショットをピン右1.5メートルにつけてこれを沈め通算14アンダー。このホール、パーの藤田に追いつき勝負はサドンデスのプレーオフに持ち込まれた。
18番の繰り返しで行われたプレーオフ。2ホールを共にパーで切り抜け3ホール目。谷口は3オン。藤田も残り146ヤードのセカンドショットが左カラーにこぼれたが、ここからバーディパットをねじ込み激闘に終止符。昨年の関西オープンゴルフ選手権以来の今季初勝利を手にした。
一方「1番を目指して頑張る」と話し、2位タイでスタートした石川は3番でバーディ。続く4番パー4でもセカンドショットをピン手前にピタリとつけて連続バーディ奪取に成功。波に乗るかと思われたが、直後の5番で3パットのボギーを叩いて前半は1つスコアを伸ばすに止まった。2日間でイーグルが10個出ている15番パー5。ティーショットをバンカーに入れたものの、そこからグリーン右に2オン成功。しかし、ファーストパットがショートし、バーディパットも入らずこの日2つ目の3パット。さらに16、17番とスコアを落とし、通算6アンダー11位タイ。百戦錬磨の藤田、谷口らの優勝争いに割って入ることはできなかった。
その他上位は、プレーオフの2人に5打差ながら単独3位に河井博大。通算8アンダー4位にブレンダン・ジョーンズ(豪)が入った。