どうしたタイガー?! 88位タイ出遅れ
不倫スキャンダルにまみれたタイガー・ウッズ(米)の復帰第2戦は、意外にも大きな出遅れとなった。
4位タイに終わった復帰戦初戦のマスターズから2週間が経ち、タイガーが次の試合に選んだのは米男子ツアーのクエールハロー選手権(ノースカロライナ州シャーロット、クエールハローC)。現地時間29日に行われた第1ラウンドでタイガーは、出だしの11番(インスタート)からバーディを奪う絶好スタートを切ったかに思われた。しかし、その後はショットとパットがかみ合わず、出入りの激しいゴルフに終始。218ヤードの17番パー3ではティーショットを池に入れてダブルボギーを叩き、結局2オーバー74。首位のボ・バン・ペルト(米/7アンダー65)に9打差の88位タイと、予選落ちすら気になる展開となってしまった。
マスターズ後からスイングの調整を繰り返し、かつての感触近づいたことに笑顔をのぞかせていたタイガーだったが、大会前とは打って変わって厳しい表情になってしまった。やはり5か月のブランクは、世界最強のゴルファーでも乗り越えるのが難しい壁のようだ。
タイガーとは対照的に、マスターズを制覇したフィル・ミケルソン(米)は体調不良のため前日のプロアマを途中棄権したが、その影響はほとんど見られなかった。2アンダー70にスコアをまとめると、トーナメントリーダーに5打差の15位タイでホールアウト。まずまずの位置で初日を終え、出場2試合連続優勝に向け好位置を確保した。
一方、マスターズで単独2位に入ったリー・ウェストウッド(英)は1オーバー73で回り、67位タイ。日本勢で唯一出場している今田竜二はタイガーと同じ2オーバー88位タイ、米チャンピオンズツアーで圧倒的な強さを誇るフレッド・カプルス(米)も4オーバー76の124位タイと、レギュラーツアーの厳しさを改めて味わっている。
なお、大物たちのプレーをよそに上位に名を連ねたのは、ベテランのケニー・ペリー(米)。この日は6アンダー66とスコアを伸ばして、単独2位発進。さらに1打遅れてカミロ・ビジェガス(コロンビア)が3位から追っている。