藍、今季3勝目に王手! 勝てば世界ランク1位も
宮里藍の今季3勝目の瞬間が近づいて来た。
米女子ツアーのトレス・マリアス選手権(メキシコ、モレリア、トレス・マリアスGC)は現地時間1日、第3ラウンドの競技を終了。前日2位タイに後退した宮里(藍)はミッシェル・ウィー(米)、ブリタニー・リンシコム(米)というツアー屈指の飛ばし屋2人に囲まれ、強風の中2アンダー71をマーク。通算13アンダーとし再び単独トップに返り咲いた。
1打差の2位タイにウィーとリンシコムが続き、この日4アンダー69をマークしたステイシー・ルイス(米)が、ナ・エン・チョイ(韓)と並び通算11アンダーで4位タイに浮上。ツアーフル参戦最後の試合を地元のファンの前で戦うロレーナ・オチョア(メキシコ)が、通算10アンダー単独6位に踏ん張っている。
「風が強い沖縄育ちなので苦にはなりませんが、それにしてもタフな1日でした」と言う宮里(藍)は、難しい最終18番をパーで切り抜け、ホッと安堵の表情を浮かべた。この日は序盤の3番でボギーが先行したが、6番、7番の連続バーディで「波に乗れました」と言い「とにかくフェアウェイに置いてグリーンに乗せてパットを決める。そういうシンプルなゴルフを心掛けました」と4つのバーディを奪って(2ボギー)、終盤スコアを落としたウィーとリンシコムを退け単独トップに躍り出た。
もし優勝すればオチョアを抜いて世界ランク1位に浮上する可能性もあるが「もちろんそうなれば嬉しいけれど、難しいのはトップに立つことよりそれを維持し続けること。心を先走らせず、自分のプレーを心掛けるのが大切」と地に足をつけている。周囲の期待が高まる中、宮里(藍)が明日、No.1をかけた大一番に挑む。
もうひとりの日本勢、宮里美香は強い風にスコアメイクが出来ず、4バーディ、4ボギー、2ダルブボギーの4オーバー77を叩き、通算3オーバーで57位タイに後退。最終日の巻き返しを胸に誓った。(STATS-AP)