混戦抜け出しM.フォスター奪首!
上位がスコアを崩す中、初日から安定したプレーを続けているマーク・フォスター(英)が混戦を抜け出した。
スペインのリアル・クラブ・デ・ゴルフ・デ・セビリアを舞台に行われている欧州ツアーのオープン・デ・エスパーニャは現地時間1日、第3ラウンドの競技を終了。3日連続60台(69-66-69)をマークしたフォスターが通算12アンダーで単独トップに躍り出た。
3打差の2位タイに地元期待の飛ばし屋アルバロ・キロス(スペイン)、カルロス・デルモラル(スペイン)、ラファエル・ジャクリン(仏)が続き、通算8アンダー5位タイにステファン・ドッド(ウェールズ)、ファブリツィオ・ザノッテイ(パラグアイ)がつけている。また、前日『64』と爆発して首位に立ったヨハン・エドフォース(スウェーデン)だが、ムービングデーは一転『76』を叩き、通算6アンダーの14位タイに後退した。
2003年以来7年ぶりの欧州ツアー2勝目を狙うフォスターは、「最初はエンジンがかからず静かな滑り出しだったけれど、精神状態がとても良くて焦ることはなかった。明日はまったく別の日になるだろうけれど、落ち着いたプレーがしたい」とマイペースを強調した。
しかし、主役のフォスターを差し置おいてこの日の話題を独占したのは、かつてライダーカップの常連だったダレン・クラーク(北アイルランド)だ。前日通算イーブンパーでホールアウトした時点で予選落ちを覚悟。スペインから飛行機に飛び乗りイギリスに向かったのだが、ロンドンの空港に戻った途端「予選突破の可能性がある」と聞かされスペインへ逆戻り。フライトの都合でホテルに入ったのはスタート4時間前の午前4時過ぎ。「寝不足でスコアメイクどころじゃなかった」と苦笑いするが、この日イーブンパー72で回り通算イーブンパーの46位タイでホールアウト。ラウンド後は「これからひと眠りする」と目をこすっていた。