No.1争い白熱! 藍&申、22位タイ発進
ロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1の座をめぐる宮里藍 vs. 申智愛(韓)の最初の戦いは引き分けに終わった。
米女子ツアーのベル・マイクロLPGAクラシックは現地時間13日、アラバマ州RTJゴルフトレイルを舞台に第1ラウンドの競技を行った。女王ロレーナ・オチョア(メキシコ)の引退後、初めて行われた今大会。それだけに同ランキングNo.1に登りつめた申と2位に繰り上がった宮里(藍)のプレーぶりに注目が集まる中、2人はともに2アンダー70で回り、首位に立ったアザハラ・ムニョス(スペイン/7アンダー65)に5打差の22位タイにつけた。
トップと1打差の2位タイにキャサリン・ハル(豪)とリー・ジヨン(韓)が追っており、さらに1打遅れた4位タイにクリスティー・カー(米)。4アンダー68の8位タイからスーザン・ピーターセン(ノルウェー)ら実力者が追走している。また、宮里美香が宮里(藍)と同じ22位タイ。上田桃子は2オーバー74で89位タイと出遅れている。
前半(インスタート)を1バーディ、1ボギーのイーブンパーで折り返した宮里(藍)は、2番、3番で連続ボギーを叩き後退。しかし直後の4番から3連続バーディをマークしてアンダーパーに突入すると、最終9番パー4もバーディで締めくくり2アンダー70にスコアをまとめた。18ホール中14ホールでパーオンに成功。相変わらずショットは安定していたが、パット数が『30』と足を引っ張っただけに、明日以降はグリーンの攻略がカギとなるはずだ。
対する申もショットはまずまずながら、『29』パットで4バーディ、2ボギーの2アンダー70。前後の組でプレーした2人の女王争いはパッティングにかかっていると言えそうだ。
一方、大会直前に原因不明の死を遂げた25歳のエリカ・ブラスバーグ(米)の事件が選手たちに与えた影響は大きい。「これまでにも亡くなった選手はいます。でも、こんな形は記憶にない。まだ何も分かっていないのですから。彼女と親しかった選手だけでなく、みんながショックを受けています」とメジャー2勝のベテランで、現在LPGAのシニア・バイス・プレジデントを務めるジェーン・ゲディス(米)が口にするように、選手たちの表情は一様に曇っている。
ショックを振り払いながら良い試合をすることこそ、早すぎる死を遂げた仲間への最高の供養になるに違いない。