E.エルス浮上! 首位タイに4人が並ぶ大混戦
首位タイに4人が並び、5ストローク差までに33人がひしめく大混戦となった。
米男子ツアーのバレロ・テキサス・オープンはテキサス州TPCサンアントニオを舞台に現地時間15日、荒天のため順延となっていた第2ラウンドの競技を終了。第1ラウンドのトーナメントリーダー、マット・ジョーンズ(豪)が足踏みする間にブレット・ウェトリッチ(米)、ジミー・ウォーカー(米)、ジェームス・ニッティーズ(豪)が通算7アンダーまでスコアを伸ばし、ジョーンズを含む4人が首位グループを形成した。
1打差の5位タイにチャーリー・ホフマン(米)、ジェームス・ドリスコル(米)、J.B.ホルムズ(米)、パット・ペレズ(米)ら7人が続き、この日ノーボギーの5アンダー67で回ったアーニー・エルス(南ア)が通算5アンダーとし、コースレコードの8アンダー64と爆発したスコット・ピアシー(米)らとともに、12位タイに浮上している。
その他、復活が期待されるセルヒオ・ガルシア(スペイン)、アダム・スコット(豪)、アーロン・バデリー(豪)、デビッド・デュバル(米)らが通算3アンダー22位タイ。一方、初日『80』の大叩きで出遅れたディフェンディング・チャンピオンのザック・ジョンソン(米)は、この日4アンダー68と盛り返したが、通算4オーバーはカットラインに3打及ばず、99位タイで予選落ちを喫した。
「あれだけ雨が降ったのに、グリーンが硬くて驚いた」と言うのはトップグループに2打差まで迫ったエルス。今季すでに2勝を挙げ、現在賞金ランク、フェデックスカップポイントランクともに1位と完全復活をアピールしている。しかし前週のザ・プレーヤーズ選手権でシーズン初の予選落ちとなり、今週はその雪辱にも燃えている。
「今日は雨で荒れたフェアウェイの状況を考え、ティーの位置を前に出したホールがいくつかあって、短いクラブでグリーンを狙って行くことが出来た。そのアドバンテージを生かせて良かったよ。今日のゴルフには満足している」と納得の表情を浮かべたエルス。ビッグネームの欠場が目立つ今大会、ライバルがいないスキに賞金を上乗せするチャンスだが…。
「明日は長丁場になるだろう。でもそんなこと関係ない。何ホールでも戦い抜く気力はある」と強気の姿勢を見せるエルスの今季3勝目は、果たしてあるのだろうか?
なお、今大会に日本勢は出場しておらず、日曜日(16日)の進行状況によっては決着が月曜日に持ち越される可能性もある。(STATS-AP)