池田『64』で急浮上! 今田とともに予選突破
第1ラウンドで大きく出遅れた池田勇太が見違えるようなプレーで100人以上を“ごぼう抜き”し、楽々予選突破を果たした。
米男子ツアーのHPバイロン・ネルソン選手権(テキサス州TPCフォーシーズンズ・リゾート)は現地時間21日、日没サスペンデッドとなっていた第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を終了。初日3オーバー73の暫定127位タイで予選突破絶望かと思われていた池田だが、第2ラウンドは出だしからショット、パットともに絶好調。インスタートの10番、11番で2連続バーディを奪い波に乗ると、18番でこの日唯一のボギーを叩くも、後半9ホールのパー3でいずれもバーディをマークするなど勢いは衰えず。7バーディ、1ボーギーの6アンダー『64』と快進撃を見せ、第1ラウンドを9ストローク上回る好スコアで通算3アンダー22位タイに急浮上。余裕で決勝ラウンド進出を決めてみせた。
日本勢でもう一人出場の今田竜二は、池田ほどではないにしろ好調なプレーを披露。4バーディ(3ボギー)の1アンダー69にスコアをまとめ、通算1アンダー44位タイで予選を突破した。決勝ラウンドでの日本勢2人の競演には要注目だ。
上位陣は、第2ラウンドでコースレコードタイの9アンダー61と爆発したキャメロン・ベックマン(米)とブレイク・アダムス(米)の2人が通算10アンダーで首位に並び、1打差の単独3位にジェイソン・デイ(豪)がつける展開。3年前の同大会で初日『80』を叩き途中棄権したベックマンは、「そんなこと忘れていたが思い出させてくれてありがとう(苦笑)。当時は腰痛が酷かったがもう昔のこと。週末(の決勝ラウンド)が楽しみだね」と、今年2月のマヤコバ・ゴルフ・クラシックに続く今季2勝目に自信をのぞかせた。
なお、アマチュア出場の16歳、ジョーダン・スピース(米)が池田と同じ通算3アンダー22位タイで予選突破。米男子ツアー史上6番目の年少予選通過記録をマークし、「ショックを受けている。もちろん嬉しいという意味ですが。残り2日、頑張って上位を目指したい」と前を向いた。一方、世界ランク51位まで後退しているビジェイ・シン(フィジー)はふるわず、通算8オーバー(カットラインは通算イーブンパー)の149位タイで予選落ちを喫している。(STATS-AP)