16歳のアマチュア J.スピースが優勝戦線浮上!
テキサス州ダラス出身の16歳、ジョーダン・スピース(米)がアマチュア出場ながら優勝戦線に浮上。地元テキサスのギャラリーを熱狂の渦に巻き込んでいる。
現地時間22日に行われた米男子ツアーのHPバイロン・ネルソン選手権(テキサス州TPCフォーシーズンズ・リゾート)第3ラウンド。前日ツアー史上6番目の年少記録で予選を突破し、この日22位タイからスタートしたスピースは出だしの1番でバンカーからチップインバーディを決めてギャラリーのハートをワシづかみにすると、4番、5番でもバーディを奪い1アンダーで前半を折り返す。
後半に入っても勢いは衰えることなく、12番では11メートル超のロングパットをねじ込み見せ場を作った。前日のトーナメントリーダー、キャメロン・ベックマン(米)が75を叩き13位タイに後退したのと同じ日に、全米ジュニアチャンピオンの16歳が3アンダー67をマーク。最終ラウンドを前にして通算6アンダー7位タイの好位置に浮上したのだから驚く。
「早い段階でギャラリーを味方につけたいと思っていました。1番のバンカーからのチップインで皆が熱狂してくれて良かったです。こんなに大きい歓声に包まれてラウンド出来るなんて、夢のよう…」と声を弾ませたスピース。親子ほどの年齢差のあるトム・パーニスJr.(米)と一緒に回ったが、年長者に敬意を表し「ミスター・パーニス」と呼ぶと「おい、やめてくれよ、敬語を使うのは」と苦笑いされたのだとか。
そんな初々しいスピースに自らの長所を聞くと「メンタル」との答え。「ギャラリーの大声援の中でも冷静なプレーが出来ている。目の前のショットだけに集中することが良い結果につながっているのかな…」と、16歳とは思えない落ち着きぶり。「今週難しかったこと? う〜ん、i-Phoneにサインして欲しいって言われて、それにサインするのは難しかったですね。っていうのはジョークですけど、難しいことを数えるより楽しいことを数えた方が良いと思います。すべてが新しい体験なので、ワクワクします」。
日本の18歳・石川遼に続き、いよいよアメリカでもティーンエージャー旋風が吹き荒れそうだ。(STATS-AP)