金がツアー初優勝! 石川32位タイ、アマ浅地は9位タイ
30日に行われた国内男子ツアーの今季第5戦ダイヤモンドカップゴルフは、埼玉県の狭山ゴルフ・クラブを舞台に最終ラウンドの競技を行った。昨季最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップでプレーオフ負けするなど、これまで優勝にあと一歩届いていなかったトップ発進の金庚泰(韓)が、通算16アンダーでホールアウト。6ストロークあった貯金を生かし、うれしいツアー初制覇を果たした。
2打差の単独2位に6アンダー66の猛攻を披露した小田孔明が続き、さらに1打遅れた3位に前回狭山ゴルフ・クラブで大会が開催された06年のチャンピオン横尾要。金亨成(韓)が通算12アンダー単独4位、片山晋呉は通算10アンダー5位だった。
前日16位タイへ浮上し、最終日の巻き返しが期待された石川遼だったが、この日は沈黙。中盤までバーディとボギーが交互に来る展開でスコアを伸ばせずにいると、勝負所の上がり5ホールで2ボギーを喫し、2オーバー74。倉本昌弘、平塚哲二らと同じ通算2アンダー32位タイで4日間を終了した。今季唯一の地元大会に気合が空回りしたのか、最終ラウンドは最後までエンジンがかからなかった石川。それでも地元ギャラリーから大喝采を浴び、笑顔で会場を後にした。
また、石川の高校の後輩でアマチュアの浅地洋佑(杉並学院高2年)は、スタートホールの1番パー5でいきなりチップインイーグルを奪うなど、ド派手なプレーで会場を沸かせた。結局イーブンパー72で回り通算7アンダー9位タイでフィニッシュ。先輩と同じように大器の片りんを見せつけた。「パーを拾いつつ、獲れるところでスコアを伸ばしていきたい」と語っていた言葉通りのゴルフを披露し「自分が成長したことを実感できた。(石川に)負けたくなかったので、勝ててうれしい」と17歳は表情をほころばせた。