T.レーマン、接戦を制しメジャーV達成
トム・レーマン(米)がプレーオフを制し、レギュラーツアーに続き米チャンピオンズツアーでもメジャーのタイトルを獲得した。
米チャンピオンズツアー今季最初のメジャー大会、シニアPGA選手権は現地時間30日、コロラド州のコロラドGCで最終ラウンドを行い、フレッド・カプルス(米)、デビッド・フロスト(南ア)と通算7アンダーで首位に並び72ホールを終えたレーマンが、サドンデス1ホール目でパーをセーブし勝利をものした。
「実感がわくまでしばらく時間がかかりそうだ。歴史のある大会で勝てたなんて、本当に特別な気分」と喜んだレーマン。「このコースは忍耐力が試される。とても戦略的なコース。それが自分には合っているような気がする。良いプレーが出来て良かった。プレーオフは先に上がった選手よりも、最後に上がった選手の方が有利。待つ時間が長いとあれこれ考えてしまうからね。自分が一番最後にホールアウトしたから、優位だったのでは?」と冷静に展開を振り返った。
レーマンの言葉通り、先に上がって待ち時間が長かったフロストはプレーオフ1ホール目のティーショットを左に曲げフェアウェイバンカーにつかまる痛恨のミス。カプルスはバンカーのさらに先のブッシュにつかまるピンチ。ボギーパットさえ外した2人に対しレーマンは残り132ヤードのセカンドショットを3メートルに寄せ、2パットで余裕の勝利を手中に収めた。これで同ツアー通算2勝目。メジャーの勝利で弾みをつけ、今季は賞金王争いに割って入る勢いだ。
その他上位は通算5アンダー単独4位にマーク・オメーラ(米)、通算4アンダー5位にニック・プライス(ジンバブエ)が食い込んだが、日本勢はこの日イーブンパー72にスコアをまとめた尾崎直道が通算4オーバーで29位タイに入ったのが最高。もう1人予選を通り、前日78の大叩きで後退した友利勝良は通算12オーバー61位タイで4日間の競技を終えている。渡辺司、尾崎健夫、飯合肇の各選手は予選落ちに終わった。