世界1位浮上! 藍、バースデーウィークに今季4勝目!
宮里藍がノーボギーの完璧なゴルフで他を圧倒、今季4勝目を逆転で飾った。
米女子ツアーのショップライトLPGAクラシック(ニュージャージー州ドルチェ・シービューリゾート ベイC)は現地時間20日に最終ラウンドを行い、首位と2打差の3位タイからスタートした宮里がノーボギーの7アンダー64の好スコアをマーク。通算16アンダーとし前日トップのM.J.ハー(韓)に2打差をつけ先頭でゴールを駆け抜けた。
通算12アンダー単独3位に国内女子ツアーでもすでに今季優勝を飾っているインビー・パーク(韓)が入り、通算11アンダー4位タイにスーザン・ピーターセン(ノルウェー)、キャサリン・ハル(豪)、韓煕円(韓)。親指のケガから復帰のポーラ・クリーマー(米)は最終ラウンドでスコアを伸ばせず、宮里と6打差の通算10アンダー単独7位にとどまった。
前日25歳の誕生日を迎えたばかりの宮里が、自らに贈ったビッグなバースデープレゼント。ツアー通算5勝目にして初のアメリカ本土での優勝。前週まさかの予選落ちを喫した悔しさをバネに最終日は本人が目指す集大成のゴルフを実現した。
「1番で(2メートル弱のチャンスを外し)バーディを獲れなかったけれど、2番のバーディで波に乗ることが出来ました。本当に良いゴルフが出来ましたね」と声を弾ませた宮里。早い段階で首位を奪ったが終盤の16、17番でハーが連続バーディを奪い追い上げに転じひやりとさせられた。だが冷静に最終ホールをバーディで締めくくった宮里が2打差をつけて勝利をものにした。
この日フェアウェイを外したのはわずか1ホール、パーオンを逃したのは3ホール、18ホールで27パットの完璧な内容。世界ランク1位の申智愛(韓)が盲腸炎でここ2試合欠場し、同1位の座が見えて来た矢先「そのことを考え過ぎて」硬くなり(先週)予選落ちを喫した。だが「ランクのことより自分のプレーに集中すること」を最優先にしたことで気持ちが切り替わった。
次週はメジャーのLPGA選手権。「今、一番の目標はメジャー制覇」という宮里にとって、樋口久子以来史上2人目の日本人メジャーチャンピオンがいよいよ射程圏内に入って来た。
尚、もう1人の日本勢、宮里美香は1バーディ、2ボギーの我慢のゴルフで1オーバー72。通算2アンダーは46位タイで3日間の競技を終了している。