日本勢8人が全米屈指の“超”難コースに挑む!
アメリカ屈指の“超”難コース、オークモントCC(ペンシルベニア州)を舞台にした米女子ツアーの今季メジャー第3戦、全米女子オープンが現地時間8日に開幕する。
優勝候補本命と目されているのは先月のLPGA選手権を制したクリスティー・カー(米)だ。今季ここまで劣勢を強いられている米国勢の中でただ一人2勝を挙げ、特にLPGA選手権では2位に12ストロークの大差をつける歴史的圧勝。アメリカ人選手として史上初のロレックスランキング(女子世界ランキング)1位の座にも就いた。
2007年の全米女子オープン優勝者でもあるだけに、戦い方は十分心得ている。「全米女子オープンは楽しんでプレーするところじゃなく、自分のできる限りのプレーをするしかない」と、現状を受け入れ、忍耐のゴルフを貫き通すつもりでいる。
LPGA選手権優勝後はゴルフ以外のことに忙殺され、大会への準備に取り掛かれたのは金曜日になってから。それでも「本番へ向けての準備は万端。だけど、できる限りの準備をしても時々そんなこと関係なくなっちゃうんだけどね」と苦笑い。それほど、何が起こるかわからないのが今大会というわけだ。
カーの対抗馬が、世界ランク2位で今季すでに4勝を挙げている宮里藍と、同ランク3位の申智愛(韓)だ。いずれも優勝すればNo.1の座に就く可能性を秘めているだけに、意気込み十分。ただ、コースがコースなだけにじっくりとプレーする心積もりを固めている。今年が6度目の出場となる宮里(藍)は「今までの全米女子オープンの中で最も難しい」と、眉をひそめつつも心を決めた。難コンディションは誰にとっても同じこと。例年以上の我慢比べになることをきっちり覚悟してメジャー初制覇に挑む。
他の日本勢では、米ツアー参戦2年目で実力を見せ始めている宮里美香、上田桃子の海外常駐組。さらに昨季国内ツアー賞金女王の横峯さくら、諸見里しのぶ、有村智恵の国内組も出場。そして最終予選を突破した森桜子と上野藍子も加わり、総勢8名の日本人プレーヤーが世界最高峰の舞台で戦うことになる。