遼、ムービングデーに苦戦41位タイ! 谷口は急降下
予選を21位タイとまずまずのポジションでクリアした石川遼だったが、リンクスらしい強風に見舞われた第3ラウンドは苦戦を強いられた。
第139回全英オープン(スコットランド、セントアンドリュース オールドC)は現地時間17日、日没サスペンデッドとなった第2ラウンドの続きと第3ラウンドの競技を行い、午前中の早い時間に決勝ラウンドに進む77人が決定。前日全員がホールアウトしていた日本勢は石川遼、谷口徹に加え、宮瀬博文がカットラインぎりぎりの通算2オーバーで滑り込みセーフ、第3ラウンドの競技に挑んだ。
まずは68位タイからスタートした宮瀬が1バーディ、2ボギーの1オーバー73で回り通算3オーバーの69位タイでホールアウト。全英4度目の挑戦だけに終始落ち着いたプレーが目立ったが、スコアにはつながらず、残り18ホールでのチャージを誓った。
一方、石川はじりじりとするような我慢のゴルフが続いた。今回、セントアンドリュース対策としてバッグに入れたロフト角16度の0番アイアンをティーショットに多用し、スタートから5ホール目までは淡々とパーを積み重ねたが、6番で寄せ切れずに長いパットを残してパーセーブならず。3日目にして初めてボギーが先行する展開に。
バーディが欲しい中、12番でチャンスを逃した直後の13番。再びパーパットがカップをかすめ、この日2つ目のボギー。さらに14番ではティーショットを曲げて長いラフにつかまると脱出に手こずりダブルボギーを叩いてしまう。それでも最後の気力を振り絞った石川は16番でようやくバーディを奪い返したものの、17番でパーパットが決まらずにボギー。最終18番は絶妙のアプローチを披露し、3日連続のバーディでしめくくったが、3オーバー75とスコアを落とし、通算イーブンパーで41位タイに後退してしまった。
予選ラウンドでは大先輩のトム・ワトソン(米)と一緒に回り「年齢にしては慎重なプレーをする。しかもアグレッシブさも兼ね備えている」と絶賛された18歳。3日目、リンクスは彼に試練を与えたが、まだ試合が終わったわけではない。最終日はもう1度、気持ちをリセットして納得のいくプレーをしてもらいたい。
また第3ラウンドを14位タイと日本勢最上位でスタートさせた谷口徹は、出だしの1番でいきなりセカンドショットをスウィルカンバーンと呼ばれるクリークに入れる痛恨のミス。「風が読めなかった」とダブルボギー発進を余儀なくされた。気を取り直し3番でバーディを奪うも、4番ボギー、5番のダブルボギーでズルズルと後退。途中長いパーパットをしぶとく沈める場面も見られたが、序盤のつまずきが響いて5オーバー77の乱調。貯金を吐き出し通算1オーバー52位タイまで順位を下げた。しかし「気力、体力はまだまだある」と前を向いた42歳。最終日は今後につながるゴルフがしたい。
尚、池田勇太、薗田峻輔、小田龍一、小田孔明、藤田寛之、宮本勝昌の各選手は予選で姿を消している。