“クロスハンド効果”で遼ジャンプアップ 平塚は首位死守
国内男子ツアーの長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップは24日、北海道のザ・ノースカントリーゴルフクラブで日没サスペンデッドとなっていた第2ラウンドの続きと第3ラウンドの競技を終了。単独首位で第3ラウンドをスタートした平塚哲二が3アンダー69をマークし、通算13アンダーでリーダーボードの最上位を守った。一方、2日間で通算1アンダーと苦しんでいた石川遼は5アンダー67で第3ラウンドを回り、通算6アンダー18位タイまで浮上した。
濃霧の影響などでこの2日間思うようなスコアを残せなかった石川は、この日も前半は我慢のゴルフになる。インスタートの11番で幸先良くバーディを奪うものの、続く12番でボギー。すぐさま13番でバーディを奪い返したが、その後もショットが安定せずパーセーブが精一杯。前半はスコアを1つ伸ばしただけでの折り返しとなる。
それでも後半、挑戦中のクロスハンドグリップでのパッティングが冴えて体勢を立て直す。4番でこの日3つ目のバーディを奪うと、ここから残り5ホールで3バーディ。結局6バーディ、1ボギーで通算6アンダーまでスコアを伸ばし、順位も42位タイから18位タイまで大きくジャンプアップした。
上位戦線では、最終18番パー5で激しい攻防が繰り広げられた。首位を走る平塚が今ひとつスコアを伸ばせない中、ノーボギーでひたひたと平塚を追っていた金庚泰(韓)が18番でバーディフィニッシュ。通算12アンダーまでスコアを伸ばし、平塚と並ぶ首位タイに浮上した。しかし、直後に平塚も意地のバーディ。通算13アンダー単独トップに返り咲いて第3ラウンドを終えた。チョ・ミンギュ(韓)が1打差の単独2位で続き、13番から最終18番までの6ホールで5バーディの猛攻を見せた小山内護が通算10アンダー4位タイにつけている。
首位に1打差の2位タイで第3ラウンドをスタートした薗田峻輔はボギーが先行したが、上がり2ホールで連続バーディを奪い4バーディ、4ボギーのイーブンパーでフィニッシュ。通算9アンダー6位タイで何とか優勝争いに踏みとどまった。
また、午前中に終了した第2ラウンドの結果、丸山茂樹、尾崎将司、藤田寛之、谷口徹、伊澤利光らが予選落ちを喫した。