藍、19位タイで終戦… 連覇ならずも意地見せる
「待ちに待った」と語る“思い出”の大会で苦しんでいた宮里藍が、最後にディフェンディング・チャンピオンとしての意地を見せた。
欧米両女子ツアー共催のエビアン・マスターズは現地時間25日、フランスのエビアン・マスターズGCを舞台に最終ラウンドを行い、昨年のエビアン・マスターズ覇者である宮里(藍)はノーボギーの4アンダー68をマーク。通算5アンダーまでスコアを伸ばし、大会連覇の夢は叶わなかったものの、前日の33位タイから19位タイまで順位を上げて4日間の競技を終了した。
前日2オーバー74と乱れた宮里(藍)だったが、この日は序盤から堅実かつ積極的なゴルフを展開する。1バーディ、ノーボギーでフロントナインを折り返すと、後半の11番パー4では2打目をピンそばに寄せてバーディ。直後の12番パー4でも2打目であわやイーグルかと思わせるスーパーショットを披露し、難なく連続バーディを奪う。17番パー3ではバーディパットがカップに蹴られる不運もあったが、最終18番パー5で見事にバーディフィニッシュ。
ホールアウト後には、「最終日になってようやく自分本来のゴルフができました。危なげない内容でショット、パットともにフィーリングが良かったですね。昨年この大会で勝って以来、今年に入ってもいい流れで戦えていると思います。シーズン後半戦に向けて次につながる試合になりました」と、納得の表情を浮かべた。
なお、優勝したのは5アンダー67で最終ラウンドを回り通算14アンダーまでスコアを伸ばした申智愛(韓)。第3ラウンド終了時で単独トップに立っていたモーガン・プレセル(米)はこの日2アンダー70にとどまり、ナ・エン・チョイ(韓)、注目の15歳アレクシス・トンプソン(米)と並び通算13アンダー2位タイとなった。
日本勢最高位は、宮里美香が通算10アンダーで6位タイに入っている。