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美香、有終6位タイ! 藍は世界ランク1位陥落へ

更新日:2010/07/30 08:22
美香、有終6位タイ! 藍は世界ランク1位陥落へ
エビアン・マスターズ制覇の申は、今季米女子ツアー初優勝で通算7勝目。 (写真提供:AP Images)

 

 宮里美香が最終日最終ホールで劇的なイーグルを奪い、今季海外ツアー自己ベストとなる6位タイに食い込んだ。

 欧米両女子ツアー共催のエビアン・マスターズは現地時間25日、フランスのエビアン・マスターズGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。予選ラウンドを単独トップでクリアした宮里(美)が一時スコアを落としながら終盤巻き返し3アンダー69にまとめ、通算10アンダー6位タイの好位置でフィニッシュした。

 前半の5番、6番で痛恨の連続ボギーを叩き優勝争いからは脱落。そのままズルズル後退するかに思われたが、初日からバーディが続いている9番パー5で4日連続のバーディを奪いムードが一変。難関ホールが続く上がり5ホールをバーディ、バーディ、パー、パー、イーグルの4アンダーで回り、“有終の美”を飾ったのだ。

 場面は最終18番パー5。15メートル以上ある下りの難しいラインをパターでねじ込み、自信も驚く会心のイーグル。「入った瞬間、手が震えました。でも課題だったバックナインでスコアを伸ばせのは大きいですね」と“美香スマイル”も飛び出した。もちろん優勝できなかった悔しさはある。しかし、自分の持てる力を出し尽くしてつかみ取った今季初のトップ10入りは、伸び盛りの20歳に大きな自信をもたらした。

 一方、ディフェンディング・チャンピオンとして挑んだ宮里藍は最終日になってようやく本来のプレーを取り戻し、ノーボギーの4アンダー68をマーク。「ようやく自分のゴルフができた」と喜んだが、最終成績は通算5アンダーの19位タイ。次回発表の最新ロレックスランキング(女子世界ランキング)ではNo.1の座から陥落することが決定的となっている。

 その他の日本勢では、馬場ゆかりと不動裕理が通算8アンダー9位タイと健闘を見せたが、前日6位タイの好位置に浮上していた服部真夕は3オーバー75とスコアを崩し、通算4アンダー23位タイにとどまった。同じ23位タイに横峯さくらと有村智恵が入り、上原彩子は通算2アンダー31位タイ。古閑美保、佐伯三貴、上田桃子の実力者たちは通算2オーバー53位タイとふるわず。飯島茜が通算4オーバー67位タイ、森田理香子が通算5オーバー71位タイ、北田瑠衣が通算7オーバー74位タイ、甲田良美は通算12オーバーで予選突破者の中では最下位の79位に沈んだ。

 優勝は、この日首位と2打差の2位タイからスタートした申智愛(韓)で通算14アンダー。約2か月前に体調不良を訴え、その後虫垂炎の手術を受けるも術後の経過は良好で、この日も「優勝できそうな予感がした」と自信を持って臨んだという。本人の予感通り、最終18番のバーディで他を突き放して見事な逆転Vを達成した。申は今回の勝利で世界ランク1位に返り咲く見込みとなっている。また、通算13アンダーの2位タイにモーガン・プレセル(米)、ナ・エン・チョイ(韓)に加え、プロ転向3戦目の15歳アレクシス・トンプソン(米)が食い込んだ。

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