C.ペターソン、逆転で2年ぶりツアー通算4勝目!
ウイニングパットとなるはずだった1メートル強のパットがわずかに外れ、“カッコ良い”フィナーレは飾れなかった。しかしカール・ペターソン(スウェーデン)にとってそれは値千金の勝利だった。
米男子ツアーのRBCカナディアン・オープン(カナダ、セントジョージズG&CC)は現地時間25日に最終ラウンドを行い、前日トーナメントレコードの10アンダー60と爆発したペターソンが3アンダー67をマークし、通算14アンダーで逆転優勝を飾った。この日4打差の首位からスタートした40歳のディーン・ウィルソン(米)はスコアを2つ落とし、通算13アンダーで単独2位に終わっている。
出だしは最悪だった。4番でボギーが先行したペターソンは、7番でもボギーを叩き優勝が遠のいたかに思われた。ところが8番パー3でバーディを奪って持ち直すと、そこから怒濤のバーディラッシュが始まる。9番で連続バーディのあと11番もバーディ。さらに13番から3連続バーディとした際には、ウィルソンに2打差をつけトーナメントをリードしていた。最後はウィルソンのバーディならず。勝利を確信して放ったパーパットがカップを外れたのはご愛嬌。1ストロークの僅差ながら、2年ぶりの勝利は揺るがなかった。
思えば予選ラウンドをカットラインぎりぎりで通過したペターソン。「コンピューター(のリーダーボード)とにらめっこしながら、予選を通れるかどうかヒヤヒヤしていた。で、決勝ラウンドに進めることがわかってホッとして思わず同僚と乾杯した」のだとか。それが3日目に50台か? と思わせるトーナメントレコードをマークし優勝戦線に浮上。「こんな結末になるとは全く予想していなかった」と相好を崩した。
その他、通算12アンダー単独3位にルーク・ドナルド(英)が入り、通算10アンダー4位タイにマット・クーチャー(米)、チャーリー・ウィー(韓)、チャーリー・ホフマン(米)、ティム・クラーク(南ア)ら。なお今田竜二は予選で姿を消している。(STATS-AP)