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H.マハンが優勝 P.ミケルソンは世界No.1奪還ならず

更新日:2022/10/26 00:57
H.マハンが優勝 P.ミケルソンは世界No.1奪還ならず

 

 世界のトッププロが一堂に会するWGCシリーズの今季第3戦は、最終日にビッグネームがこぞってスコアを落とす異例の展開となった。

 WGC-ブリヂストン招待は現地時間8日、オハイオ州のファイアーストーンCCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。初日から不振が続いていた世界ランキング1位のタイガー・ウッズ(米)はこの日も7オーバー77と崩れ、72ホール競技の自己ワーストスコアとなる通算18オーバーで78位タイに終わった。「18オーバーも叩いて楽しいわけがない。すべてが悪かった。忍耐力だけは保ったつもりだが、それも十分ではなかった」と、憮然とした表情で会場をあとにした。

 一方、今大会で4位以内ならタイガーに代わり世界ランクNo.1の座に就くはずだったフィル・ミケルソン(米)まで、悪い波動が連鎖したかのような信じられない内容で急降下。「スタート前の練習場ではフィーリングが良かった。バーディを沢山獲っていこうと気合を入れていたのに、思うようなゴルフが全くできなかった」と1バーディ、7ボギー、1ダブルボギーの8オーバー78を叩き、通算3オーバー46位タイまで後退。「なぜこうなってしまったのか分からない…」とガックリ肩を落とした。これでミケルソンの世界ランクNo.1奪還は次週以降に持ち越し。4日間の競技を終えた全80選手の中で“ブービー賞”のタイガーが王座を守るという珍現象が起こった。

 さらに、前日4位タイにつけていたアーニー・エルス(南ア)までが9番でトリプルボギーを叩くなど乱れ、この日だけで6つスコアを落として通算1オーバー22位タイ。米男子ツアーの今季メジャー最終戦である全米プロゴルフ選手権を次週に控え、ビッグネームたちの前途に暗雲が立ちこめている。

 そんな中、優勝を飾ったのは28歳のハンター・マハン(米)。7位タイからスタートした最終ラウンド、前半9ホールだけで5バーディを奪いリーダーボードを駆け上がると、終盤のピンチを絶妙のパットで凌ぎ、ノーボギーの6アンダー64をマーク。通算12アンダーまでスコアを伸ばし、2位のライアン・パーマー(米)に2打差をつけてWGCシリーズ初優勝、今季2勝目を挙げた。「今日はパットが冴えていた。これでライダーカップへの出場権も獲得できたし、言うことなしだね」と、アメリカ期待のホープは相好を崩しっぱなしだった。

 その他上位陣は、この日5アンダー65をマークしたレティーフ・グーセン(南ア)が通算9アンダーでボ・バン・ペルト(米)と並び3位タイに食い込み、ショーン・オヘア(米)が通算8アンダーで単独5位に入っている。 (STATS-AP)

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