福嶋「本当に辛かった…」 三つ巴の激闘制し2年ぶりV!
国内女子ツアーのCAT Ladiesは22日、神奈川県の大箱根カントリークラブを舞台に最終ラウンドの競技を終了。単独首位からスタートした福嶋晃子が一時リードを許しながら終盤に逆転し、通算14アンダーで2年ぶりのツアー優勝を飾った。2打差の2位に馬場ゆかり、3打差の3位に姜如珍(韓)が入っている。
最終日を最終組で回る福嶋、馬場、姜如珍による壮絶な優勝争いが繰り広げられた。1番ロングホールを3人揃ってバーディ発進のあと、3番パー3で福嶋と姜如珍がボギー。ここでバーディを奪った馬場が通算11アンダーで単独トップに立つ。続く4番もバーディとした馬場と、5番から9番までにスコアを3つ伸ばした姜如珍が通算12アンダー首位タイでハーフターン。一方、福嶋はスコアを伸ばせず通算10アンダーで前半を折り返す。
今季は終盤に失速するケースが多い福嶋だが、この日のサンデーバックナインでは“攻め”のゴルフを見せる。後半最初の10番で10メートル以上のバーディトライを決め首位2人に1打差まで迫ると、12番をボギーとするも直後の13番パー5できっちりバーディ奪取。続く14番でも長めのバーディパットを沈めトップに並ぶ。さらに17番パー3、170ヤードを8番アイアンで振り抜いたボールはピン横1メートルへ。自身が最も苦手としていたこのショートホールで会心のバーディを奪った福嶋が、最終18番を前にして再びリーダーボードの最上位に名前を載せる。
福嶋が通算13アンダー、馬場が通算12アンダー、姜如珍が通算11アンダーという大接戦で迎えた最終18番のロングホール。福嶋がラフからの第2打で木の間を抜くリカバリーショットを披露すると、第3打もピンそば50センチに寄せ、見事なバーディフィニッシュで三つ巴の激闘に終止符を打った。2008年7月以来のツアー優勝に「本当に辛い2年間だった。去年(胆石除去の)手術をしてから調子が上がらず、いつ辞めようかとずっと考えていた。本当にいろんな経験をしたこの2年間…… でも今回勝てたことでこれからも頑張れます」と、37歳のベテランは涙に言葉を詰まらせながら喜びを噛み締めていた。
なお、前日トーナメントレコードの『65』をマークした有村智恵が通算9アンダーで4位タイに食い込み、昨季賞金女王の横峯さくらは通算8アンダー6位タイ。今季初勝利を狙ったディフェンディング・チャンピオンの諸見里しのぶは通算6アンダー14位タイに終わっている。