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A.アトワル、インド勢初&24年ぶりマンデー予選V達成!

更新日:2022/10/26 00:57
A.アトワル、インド勢初&24年ぶりマンデー予選V達成!

 

 アージュン・アトワルがインド勢初、マンデー予選を勝ち上がって出場権を得た選手としては実に24年ぶりの優勝を成し遂げた。

 米男子ツアーのレギュラーシーズン最終戦、ウィンダム選手権(ノースカロライナ州、セッジフィールドCC)は現地時間22日、最終ラウンドの競技を行ない、初日から首位を走ったアトワルが4年ぶりの優勝を目指したデビッド・トムズ(米)を1打差で振り切り、念願のツアー初勝利を飾った。

 2メートルのウィニングパットを沈めた瞬間、思わずパターを放り出して感慨に浸ったアトワル。「言葉にならない」を繰り返した彼の脳裏には、ここ数年の苦しかった日々のことが走馬灯のように駆け巡った。

 肩を痛めた昨シーズン、公傷制度が適用されシーズン中4カ月ほど休養を取ったが、復帰後も6試合連続予選落ちの泥沼を味わうなど苦戦を強いられた。そして先月、公傷適用者に課せられた規定の賞金額を稼ぐことが出来ずツアーカードを失い、ツアーに出場するにはこつこつとマンデー予選に挑戦して上位に入り本戦まで勝ち上がるしか道はなかった。

 そして迎えた今大会。マンデー予選をクリアし出場権をつかむと、初日『61』のトーナメントレコードをマークしトップに躍り出る。さらに3日目まで危なげなく首位を快走したが、プレッシャーのかかる最終日は状況が一転した。フロント9で後続のルーカス・グローバー(米)が5連続バーディの猛攻を見せて一時通算20アンダーでトップに浮上し、アトワルが追いかける展開に。しかし後半3つのボギーを叩いたグローバーが後退。代わって最終ホールでバーディをねじ込んだトムズが通算19アンダーで先にホールアウトし、アトワルにプレッシャーをかける。

 しかし勝負がかかった16番パー3でバーディを奪ったアトワルが再び通算20アンダーで首位に返り咲き、トムズに1打差をつけ迎えた最終18番。ティーショットを左のラフに曲げ、ユーティリティで放った第2打がグリーンをオーバーしてギャラリースタンドの際まで飛ぶピンチも、冷静にアプローチを2メートルに寄せパーをセーブしたアトワル。マンデー予選組としては1986年のサザンオープンでフレッド・ワズワース(米)が達成して以来、24年ぶりの勝利をものにした。

 37歳と遅咲き。インド勢初のチャンピオンは、近所に住むタイガー・ウッズ(米)の親友でもある。友人の快挙を目の当たりにしたタイガーは次週からのフェデックスカップ、プレーオフシリーズに向けモチベーションを高めたに違いない。

 その他上位は通算18アンダー3位タイにジョン・マリンガー(米)、ジャスティン・レナード(米)、ジョン・ロリンズ(米)、マイケル・シム(豪)が入り、グローバーは通算17アンダー単独7位に終わっ。なお、今田竜二は決勝ラウンド進出を逃している。(STATS-AP)

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