離婚直後のタイガー、プレーオフシリーズ初戦に登場
ついにエリン夫人との離婚が成立したタイガー・ウッズ(米)が、心機一転して米男子ツアーのプレーオフシリーズ初戦、ザ・バークレイズ(現地時間26日〜29日/ニュージャージー州リッジ・ウッドCC)に参戦。遅まきながら今季初優勝を狙う。
大会前日のプロアマに出場したタイガーは、離婚について初めて公の場で口を開いた。「こうなってしまって本当に悲しい。でも、子供たちが置かれている新しい生活環境のことが最も大切で、自分の練習やゴルフのことは“二の次”なのが現状…」と、苦しい胸のうちを明かした。別れたばかりのエリンさんが『ピープル』誌のインタビューで辛辣な発言をしているが、これについても身から出たサビとあって文句の言いようがないタイガー。「自分の人生で犯してきた数々の過ちとともに生きていかなくてはならない」と自分の責任を強調した。
今季は不倫騒動による出場自粛と故障の影響もあり、いまだツアーで勝利を手にしていないが、それでも前を向いて戦っていくしかない。「毎年、たとえネガティブなことがたくさんあっても、ポジティブなことを探すようにしている。今年は自分自身について色々なことを学んだし、以前より良い人間になるためには大事な経験だったのかもしれない」と静かに語っている。
フェデックスカップポイントランク125位までの選手しか出られないプレーオフシリーズ初戦の今大会に、タイガーは112位での滑り込み出場。大会終了後に同ランク100位以内に入り翌週のドイツ銀行選手権へコマを進めるためには、それなりのポイントを稼がねばならず「今週は次戦(のドイツ銀行選手権)に進出できるように全力を尽くすよ」と意気込みを見せている。試合に出なかった先週は、次のコーチ候補として噂のショーン・フォーリー氏と2度練習したことも明らかにしたタイガー。「まだ公式に彼と一緒にやると決めたわけじゃないが…」と言葉を濁しながらも、「PGAツアーで戦うようになってからこれが4回目のスイング改造。もう少し時間はかかるがやるしかない」と懸命な姿勢をうかがわせた。
なお、日本勢では今田竜二が出場。こちらも現在のフェデックスカップポイントランク107位と、残りのプレーオフ3試合へ進むためにサバイバルレースが続く。 (STATS-AP)