2週連続V狙う藍、初日2オーバーと出遅れ…
先週の優勝で世界ランキングNo.1に返り咲いたばかりの宮里藍が大苦戦を強いられている。
米女子ツアーのCNカナディアン女子オープン(カナダ、セントチャールズCC)は現地時間26日に第1ラウンドを行い、2週連続Vを狙う宮里が3バーディ、5ボギーの2オーバー74とまさかの乱調。トップに9打差の65位タイと大きく出遅れてしまった。単独首位には11番パー3でホールインワンを決め7アンダー65をマークしたミッシェル・ウィー(米)が立っている。
この日午後スタートの宮里は、強風に苦しめられ序盤から我慢のゴルフとなる。3番でバーディを先行させるも4番でボギー、7番バーディのあと8番で再びボギーとスコアを伸ばせず、続く9番もボギーとして前半は1オーバー。バックナインに入り13番パー5のバーディでイーブンに戻したものの、16番パー4では2打目を珍しくミスショット、17番パー4でもラフからの2打目をバンカーに打ち込むなど、上がり3ホールで2ボギーを叩き最後まで“らしい”プレーが見られないままホールアウトした。
先週のセーフウェイ・クラシックで今季5勝目を挙げ、世界ランクとともに賞金ランクでも1位に浮上した宮里。1987年の岡本綾子以来23年ぶりとなる米ツアー賞金女王獲得のためにも、225万ドル(約1億9,000万円)と高額賞金が設けられている今大会で好成績を収めたいところ。今季の4日間トーナメントでは開幕戦のホンダPTT LPGAタイランドで6打差をひっくり返し大逆転勝利を飾っているだけに、今回も残り3日間での巻き返しに期待がかかる。
なお、単独首位スタートのウィーはこの日シーズン自己ベストの『65』。ホールインワンに関しては「狙った通りにボールが落ちて、結果的に入っちゃった」と余裕しゃくしゃく。さらに17番でもバンカーからのチップインバーディを決めて「あれはそんなに難しいバンカーショットじゃなかったわ」と、プレーでもコメントでも元祖“天才少女”ぶりを発揮している。
その他上位陣は、ウィーと3打差の2位にサラ・ケンプ(豪)、4打差の3位にスーザン・ピーターセン(ノルウェー)が続き、2アンダー70の4位タイに申智愛(韓)ら9人が続く展開。上田桃子と宮里美香の日本勢2人はともに5オーバー77と崩れ、114位タイの下位に沈んでいる。