M.ウィー、圧巻のホールインワンで首位発進!
ミッシェル・ウィー(米)が、昨年のロレーナ・オチョア招待以来となるツアー2勝目に向けて絶好のスタートを切った。
現地時間26日に行われた米女子ツアーのCNカナディアン女子オープン(カナダ、セントチャールズCC)第1ラウンド。ウィーは11番パーでホールインワンを達成すると、他は6バーディー、1ボギーで回り7アンダー65の好スコアをマークし、2位のサラ・ケンプ(豪)に3打差をつけ単独首位に立った。
前半をボギーなしの3バーディで折り返し、最大のハイライトは181ヤードの11番ショートホール。多くの選手がユーティリティーを使う距離ながら、アイアンで軽々と振り抜いたボールはピン横3メートルに落ち、吸い込まれるようにカップイン。「狙った通りに理想の弾道でボールを落とすことができた」と、“自画自賛”のエースでリーダーボードの最上位に躍り出る。さらに13番から2連続バーディ、17番ではバンカーから直接ねじ込むチップインバーディを奪い、今季自己ベストスコアとなる『65』をたたき出した。
アマチュア時代に何度もメジャーで優勝争いを繰り広げ、マスターズ出場という夢を掲げて男子ツアーにも参戦。鳴り物入りでプロ転向するもなかなか優勝できず苦労していたが、昨年、欧米対抗戦ソルハイムカップのメンバーとなり、仲間と一緒にプレーしたことで意識が大きく変わった。その甲斐あってか、シーズン終盤にうれしいツアー初優勝。大きな期待に胸を膨らませて今季に臨んだ。ところが、名門スタンフォード大学の学生と“二足のわらじ”を履く毎日は甘くなく、今季は未勝利でトップ10入りわずか2回。そろそろ2勝目を渇望していた頃だったが、この日はさすがのプレーぶりで他の選手を圧倒した。
一方、先週のセーフウェイ・クラシックで今季5勝目を挙げた宮里藍は苦しい滑り出しとなってしまった。アイアンショットに切れがなく、18ホール中、パーオンしたのはわずか12ホールだけ。パット数も32ではスコアにならず、3バーディー、5ボギーで2オーバー74。首位のウィーとは9打差をつけられ、63位タイに沈んでいる。
先週の優勝で世界ランク1位の座を取り戻した宮里のライバルたちは、同ランク3位のスーザン・ピーターセン(ノルウェー)が3アンダー69で単独3位の好位置につけており、同ランク4位申智愛(韓)も2アンダー70で4位タイ。宮里に続く世界ランクNo.2のクリスティー・カー(米)は3オーバー75で81位タイと出遅れた。
その他の日本勢では、上田桃子、宮里美香とも5オーバー77で111位タイ。予選通過には第2ラウンドでの巻き返しが必要となっている。