遼が驚異のバーディラッシュ! 単独首位で決勝ラウンドへ
国内男子ツアーのVanaH杯KBCオーガスタは27日、福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部を舞台に第2ラウンドの競技を行い、初日5アンダー7位タイの好スタートを切っていた石川遼が8バーディ、ノーボギーの8アンダー64をマーク。通算13アンダーまでスコアを伸ばし、単独トーナメントリーダーに浮上して決勝ラウンド進出を決めた。
4週間ぶりの国内ツアー参戦で初日好発進を見せた石川だったが、この日は序盤から我慢の展開となる。好調なショットでバーディチャンスをつくるも、パットが入らず7番まではパープレー。ところが8番パー3、ティーショットをピン横2メートルにつけると、ようやくパットが決まり初バーディを奪う。直後の9番パー5では2オン成功から難なくバーディとして前半は2アンダー。バックナイン突入後、序盤とは打って変わってショットとパットが噛み合いだした石川は驚異の猛チャージを見せる。10番、11番をバーディとして前半から4ホール連続でスコアを伸ばすと、12番パーのあと3連続バーディを奪い通算12アンダーでついに首位タイに並ぶ。
迎えた最終18番のロングホール。ティーショットでフィエアウェイど真ん中をキープし、2オンを狙った2打目はわずかにグリーン手前に落ちるも3打目のアプローチをきっちり寄せ、単独トップに躍り出るバーディフィニッシュ。そのあと後続もスコアを伸ばしたが、だれ一人として通算13アンダーには届かず、石川が今季初となる単独トップでの予選突破を果たした。世界を驚愕させるツアー最少ストローク『58』をマークした今年5月の中日クラウンズ以来、3か月ぶりとなるツアー優勝を目指し残り2日間を戦い抜く。
しかし、上位陣は完全に“団子状態”。石川と1打差の2位タイに上井邦浩、S・K・ホ(韓)、J・チョイ(米)が続き、2打差の5位タイに谷原秀人と今野康晴。さらに通算10アンダー7位タイに前日コースレコードタイの『63』をたたき出した津曲泰弦のほか、丸山茂樹、矢野東、菊池純がつけている。なお、ディフェンディング・チャンピオンの池田勇太は初日の出遅れが響き、通算2アンダー77位タイでカットラインに2打足りず決勝ラウンド進出を逃した。